おひとりさま向け「断捨離」指南!計画的な終活でいきいき過ごそう

公開日: 2021年07月01日

更新日: 2022年04月09日

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おひとりさまが終活を考えるなら、まずは断捨離をすることがおすすめです。 計画的に断捨離をすれば、おひとりさまが安心していきいきと老後を過ごすための環境が整います。 おひとりさまの断捨離には、具体的にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。 また、どのように断捨離を進めたらよいのか、そのポイントやコツ、注意点を解説します。

終活における「片付け」とは

中高年からシニア世代のおひとりさまにとって、「片づけ」は単なる整理整頓ではありません。 自分と向き合い、暮らしの中で真に必要なものだけを選ぶ、「断捨離」の意味合いが濃くなってきます。 若い世代であれば、身の回りに物を増やしても問題はありませんが、老後や死後のことを考えると、持ち物の整理は重要です。

特におひとりさまの場合、片づけを手伝ってくれる家族がいない場合もあり、人によってはゴミ屋敷のようになってしまうことも。 しかし、これまで慣れ親しんだ持ち物を捨てるのは勇気がいるものです。 自分と向き合い、今後の暮らしの中で本当に要るものは何か、十分に考えながら持ち物の整理をする必要があるでしょう。 そして、それが老後の暮らしを安心でいきいきとしたものにする可能性があるのです。

おひとりさまが断捨離をするメリット

ひと目で収納したモノがわかる

断捨離をする大きなメリットの1つが、ひと目で収納したモノがわかるようになること。 無駄なものがなくなるので、すっきりと収納できるようになります。 年齢を重ねると、誰でも記憶力や視力が衰え、物を見つけにくくなるもの。 持ち物の分量が多いと必要なものを探すのに、苦労することもあります。 持ち物の分量を減らし、わかりやすく整理すれば、物を探す苦労が減り生活しやすくなるはずです。 自立して生活するおひとりさまにとって、生活しやすい環境を整えることは大切ですね。

荷造りに困ることがない

もう1つのメリットは「荷造りがしやすくなる」ということ。 引越しや入院などの時、必要な荷物をまとめやすくなるはずです。 高齢になると急に体調が悪化したり、病気が見つかって入院、ということも起こりえます。 また、おひとりさまの場合、年齢を重ねるうちに一人暮らしに不安が出てきて、住まいを高齢者施設に移すことも考えられるでしょう。

このような時に、全く片づけをしていないと困ることになります。 いざという時に備えて、いつでも荷造りができる状態に保っておくと安心です。

遺品整理の手間や負担を軽減できる

断捨離を行っておくと、遺品整理の手間や負担を軽減することができます。 遺品を整理する人に迷惑をかけたくないと思うなら、断捨離をし、持ち物を減らしておくことが必要です。 特におひとりさまの場合、遺品を整理するのは、遠い親戚や場合によっては赤の他人になります。

遺品が多く雑然としていると、手間がかかったり費用の負担が大きくなってしまうので、できるだけ整理をしておきたいものですね。 また、誰かに譲りたかったものを捨てられたり、他人に見られたくないものを見られてしまうことを避けるためにも、事前に整理をしておくと安心です。

今後の人生にとって本当に必要なものに気付くきっかけになる

断捨離をすることで、自然と心の整理ができ、今後の生き方について見直すこともできるといわれています。 断捨離は、自分を見つめなおすチャンスにもなるのです。 自分の持ち物を改めて把握しなおすことで、これまで歩んできた人生を振り返ることができるでしょう。

また、それを取捨選択する作業の中で、自分にとって本当に大切なものは何か、自分に問いかけることにもなります。 必要ないものを捨て、すっきりとした生活を手に入れると、自分らしい楽しさとは何かが見えてくるかもしれません。 それが、老後の生活をいきいきとしたものにする可能性があるのです。

おひとりさまの断捨離の方法

まずは身近かつ簡単なところから

1人分の持ち物は意外にたくさんあるので、一度に断捨離をしようと思うと途中で嫌になってしまう可能性があります。 まずは、身近なところ、簡単なところから始めるのがコツです。

①かばんやお財布、ポーチなどの中

一番手近だけれど、見逃しやすいのが、かばん・財布・ポーチの中です。 かばんや財布の小さなポケットに入りっぱなしのカード類はありませんか。 まず、普段使わないポイントカードや診察券、名刺類があれば捨てましょう。 クレジットカードも数を絞るようにし、必要ないものは解約します。 家賃や公共料金等の引き落としは、できるだけ1つの銀行またはクレジットカードにまとめると管理しやすくなりますよ。 印鑑や通帳などの貴重品は、普段は使わないことがほとんどなので、かばんから出して1か所にまとめておくようにします。 なお、公共料金の領収書や、クレジットカード会社等からの通知などは、引き落としを確認したら定期的に捨てるようにしましょう。

②引き出しの中

次に取り組みたいのは、引き出しや棚の中です。 たんす、机、キャビネット、冷蔵庫など家じゅうの引き出しと棚を1つずつ片づけていきましょう。 例えば文房具などは知らず知らずのうちに溜まりがちで、使いかけのボールペンなどは何本もあるのではないでしょうか。 使わなくなった家電製品の取扱説明書など、古い書類も捨ててしまえるものがたくさんあるはず。 お薬も、医者でもらって使い残したものや、消費期限が切れた市販薬などは捨てましょう。

③玄関・風呂や洗面所・キッチンなど

玄関・風呂・洗面所・キッチンは、必要かどうか迷わずに決められるものが多く、断捨離の判断をしやすい場所といえます。 玄関に置いてある、靴や傘、靴のお手入れ用品の中には、古くなってもう使わないものがあるのではないでしょうか。 お風呂や洗面所も、少しだけ残った化粧品や洗剤のボトル等がたまりやすい場所です。 キッチンも片づけやすい場所で、物を減らすとスッキリとして使いやすくなります。 使わない調理用品や、食器、調味料などがないかチェックしていきましょう。

断捨離のコツ

断捨離にはコツがあり、やみくもに捨てようとすると効率的でなく、時間がかかったり、途中で嫌になってしまいがちです。 次の3つのポイントを意識して取り組んでみましょう。

①断捨離の掟!モノを3つに分ける

すべてのものをまず「必要なもの」「不要なもの」「保留するもの」に分けましょう。 まず、その場所にあるすべてのものを一度外に出して全体の量を見ます。 その上で、箱などを3つ用意して仕分けしていきましょう。 不要なものだけを選り出すやり方だと、効率が落ちてしまいます。 また、どうしても必要か不要か迷うものが出てくるので、「保留」の分類を設けると、迷う時間が減らせるのです。 「保留」のものは1か月間ほど段ボールなどの箱に入れておいて、必要かどうか判断するようにするとよいでしょう。

②残しておくものの個数や量を決める

必要なものを判断する際に、残しておくものの個数や量を決めておくのも1つのポイントでしょう。 まだ使える、と思っても、自分だけでは使いきれない場合もあります。 特に、衣類や食器などは必要以上の数が家の中に溜まってしまいがちです。 ライフスタイルに合わせて、一体どれだけの衣類が必要なのか計画を立てて数を決めましょう。 食器も「同じようなものがいくつも残っていないか」「来客があったとしてもどのくらいの数が必要か」と思い浮かべて、残す数を決めるとよいのです。

③思い出深いものは最後にとっておく

思い切って断捨離を進めるとしても、思い出の品は最後に取っておきましょう。 早い段階で無理に捨てようと思うと、気が重くなってしまい途中で嫌になってしまいがちです。 他人から見たら不要と思うものであっても、自分にとって思い出深いものであれば、最後まで取っておきましょう。 無理をせず、自分が納得できる時まで残しておくのです。

例えば、思い出の残るアクセサリーや写真、長年身に着けていた大好きだった衣服など。 家族の形見の品なども、使えないかどうかだけで判断することはできません。 時間がかかるかもしれませんが、断捨離が進み自分が納得できたら、処分できる日がくるはずです。

おひとりさまが断捨離する際の注意点

一度に断捨離を済ませようとしない

おひとりさまが断捨離をするにあたっては、一度にすべてを片付けてしまおうとしないことが大切です。 1人で一度に片付けようとすると、疲れて途中で投げ出してしまう可能性があります。 断捨離は、人生の見直しでもあるのですから、1日や2日でできるものではありません。 出来るところから少しずつ、今日はこの引き出し、今日はこの棚、というように勧めていくのがコツです。 「捨てる」というのは結構心身に疲れの出るものなので、慌てず地道にコツコツと取り組むようにしましょう。

新しくモノを購入するときはよく考える

いくら断捨離を進めても、新しい物を次々と買ってしまえば元も子もありません。 本当に必要なのか考え、無駄に物を増やさないように注意することが必要です。

例えば、新しい物を1つ買ったら、1つ古い物を手放すルールを決める方法もあります。 このルールがあれば、持ち物の全体量は増えません。 場合によっては、レンタルで代用できないか検討する方法もありますね。 たまにしか使わないようなものなら、レンタルでも大丈夫なので、賢く利用して、物の少ない状態をキープしましょう。

断捨離をする頻度・日程を決める

断捨離をいったん初めても、続かないと中途半端で終わってしまいます。 どのくらいの頻度で断捨離に取り組むのか、日程をある程度考えておきましょう。 少し断捨離に取り組んでも、それで安心してしまって家全体までは見直せなかった、ということも起こりがちです。 自分を断捨離に向かわせるためには、ある程度の計画が必要でしょう。

例えば、断捨離に取り組む曜日と時間を決めておく、という方法もあります。 いつまでにリビングを終わらせて、いつまでに台所を終わらせる、という計画の方法もありますね。 自分に合った方法で、計画を立てて断捨離をやり切っていきましょう。

老後の不安を減らしたいと考えているおひとりさまへ

断捨離をすることで、老後の生活の不安を減らすことができますよね。 しかしおひとりさまの中には、自分の死後、私物を整理してくれる人が身近にいないという方も多いのではないでしょうか。 生前にどんなに準備をしていても、死後のことまでは限界があります。 そのような方は身元保証を行っている団体に頼ることもひとつの選択肢です。

例えば「身元保証相談士協会」では、自身の死後に遺品の整理や葬儀や遺産の相続などの死後事務を行ってくれます。 また生前、突然入院が必要になった際に、入院手続きの代行なども行ってくれます。 一人での老後の生活に少しでも不安を感じている人は、無料で専門家に相談ができますので、一度お問い合わせをしてみてください。

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