おひとりさま生活のメリットとは?シニアが注意したい点も解説!  

公開日: 2021年09月10日

更新日: 2022年04月09日

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おひとりさまでの生活は、メリットもたくさんあります。 その一方で、年齢を重ねるにつれデメリットも目立つようになるのです。 ここでは、おひとりさまシニアのメリットとデメリットを紹介します。 このようなデメリットに対処するには、何が必要かという点も見ていきましょう。 おひとりさまが豊かな老後を過ごすために、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。

おひとりさまとは

家族に縛られず、一人暮らしをしている人を「おひとりさま」と呼ぶ場合があります。 特に、ある程度の年齢に達した人を指すことが多いようです。 独身を通しておひとりさま、という人もいますが、配偶者と離婚したり死別して一人になる場合もあります。 最近では、寿命が延びて、配偶者が亡くなってからの余命が長くなりました。 その上、核家族化も進んでおり、一人暮らしをするシニアが増えているのです。 そのため、高齢のおひとりさまは、珍しくなくなったといえるでしょう。

シニアがおひとりさまで過ごすメリット

時間・お金を自由に使える

おひとりさまシニアの大きなメリットは「自由」ということ。 家族のためではなく、自分の思うままに時間やお金を使えるのです。 配偶者や子供・孫と同居していると、どうしても時間を取られます。 色々と面倒を見たり、一緒に過ごす時間も必要となるでしょう。 しかし、一人で生活していれば、好きな時に好きなことができます。 夜遅くまで起きていても、外出先からの帰りが遅くなっても文句を言う人はいません。 また、お金の使い道も自由になるでしょう。 自分のお金を自分のためだけに使えるのも、おひとりさまならではのメリットです。 時間とお金を自由に使えることで、買い物にも趣味にも没頭できます。 むしろ一人でいることで、様々なことに挑戦する意欲がわいてくることもあるのではないでしょうか。

気遣いがいらない

一人で暮らすことで、家族への気遣いが必要なくなることもメリットの一つです。 家族と一緒に暮らしていると、どうしても様々な気遣いが必要になり、精神的な負担になっている人も多いのではないでしょうか。 シニアになると健康に配慮が必要ですが、配偶者と一緒にいる人は、その人の健康にも気遣いをしなくてはなりません。 食事に気を遣ったり、病気のたびに心配したり、ということは大きな負担になります。 また、子供や孫と同居している人をうらやましく思う人もいるかもしれません。 しかし、子供や孫の仕事や学校、健康などに関する様々な心配事に付き合わされることもありえます。 その上、家族といえども、人間関係がうまくいかず悩んでいる人も多いはずです。 その点、おひとりさまの場合は、自分のことだけを気遣っていればよく、気が楽ともいえるでしょう。

自分を見つめ直せる

おひとりさまのシニアは、仕事や人間関係など様々なことから解放され、自分のことを見つめ直すことができます。 一人でいるからこそ、静かに自分自身と向き合う時間をもてるのです。 それまでは、日々の仕事や家族の世話で精いっぱいで、自分のことは後回しだったかもしれません。 しかし、退職後は時間ができて、しかも一人で過ごせるなら、自分の人生をじっくり見直す余裕が持てます。 一人暮らしは、人生を振り返り、やり残したこと・新しくやってみたいことを考えるチャンスとなるでしょう。 若い時からチャレンジしてみたかった趣味に没頭してみたり、出かけておきたいところはないか考えてみたり。 中には、シニアになってから自分史や小説を書く人もいます。 誰にも邪魔されず、じっくりと自分の好きなこと、やりたいことを探せるのがおひとりさまならではのメリットといえるでしょう。

シニアがおひとりさまで過ごすデメリット

孤独を感じる

おひとりさまのシニアのデメリットとして注意すべきなのは、孤独感です。 特に、退職後は一人で過ごす時間が増えるため、寂しくなってしまうかもしれません。 おひとりさまの場合、自分でチャンスを作らない限り、一人で過ごすことが多くなってしまいます。 時には、一日中一人で、誰ともしゃべらずに終わってしまう、ということにもなりかねません。 孤独感は、心の健康を損ねる原因になります。 リタイア後のおひとりさまにとって、孤独感は大きな問題となるでしょう。

金銭的な不安がある

一人で生活していると、誰にも文句を言われないので、趣味や旅行などでお金を使うことが多くなりがち。 十分に楽しむには資金が必要ですが、生活を圧迫しないか不安になることもあります。 加えて、おひとりさまは、老後に高齢者施設に入居することも考えられますね。 施設のタイプにもよりますが、入居時にはまとまった費用が掛かる場合があるのです。 また年齢を重ねると、急な病気やケガで入院、ということも起こりかねません。 そこで急に出費が必要になっても、おひとりさまだと、家族からの支援がなく、お金が足りない、というケースもあるのです。

健康面での不安がある

年を取ると誰でも健康には不安が生じるものですが、おひとりさまの場合、更に大きな不安が起こりがちです。 例えば、身体が不自由になって生活に介助が必要になっても、家族に世話をしてもらうことはできません。 介護事務所への手配なども自分で行う必要が出てくるのですが、認知症になった時など、自分できちんとできるのか心配です。 また、一人暮らしの人が多く直面するのは孤独死の不安でしょう。 急に倒れてしまったとき、誰にも気付いてもらえず、そのまま亡くなってしまったら、という心配が出てくるのです。

死後の手続きに不安がある

おひとりさまの場合、自分の死後のことも不安になります。 葬儀や供養を誰が行ってくれるのか、心配になるのです。 病院で亡くなった後、遺体を引き取り葬儀を行って、遺骨を埋葬するまでを誰がどのように行うのか。 行政の手続きや、お墓のお参り・管理なども、頼れる人がいないかもしれません。 遠い親戚などがいたとしても、自分の思うような形で葬儀を行ってくれるとは限らないのです。 そのため、場合によっては、他人に迷惑をかけてしまうかもしれない、と感じることもあるでしょう。

おひとりさまシニアがいきいきと過ごすには?

趣味を多く持つ

おひとりさまのシニアは、趣味を持つことで、生活を楽しく過ごせるようになります。 毎日、何もすることがなく、ただぼんやりと過ごしているよりも、何か目的となる活動があると張り合いが出るものです。 例えば、目標を決めて運動をしてみたり、スポーツのサークルに参加してみるのもよいでしょう。 身体的な健康に役立つだけでなく、ストレスの解消にもなるはずです。 編み物や工作など、手を動かす趣味も没頭できるもの。 趣味と実益を兼ねて、ガーデニングや畑仕事などに励む人もいます。 また、趣味を介して地域コミュニティに所属したり、社会と積極的に関わることで、人とのつながりを持てるようになるでしょう。 日ごろから顔を出している場所があれば、自分に何か異常があった時、すぐに気づいてもらえるというメリットもあります。

仕事をする

一度退職した後も、身体が動くのであれば、何か新しい仕事を始めるのもよいでしょう。 仕事をしてお金を稼ぐことで、老後資金の足しにすることもできるし、社会との関わりを持つこともできます。 最近では、シニア層でも何らかの形で働いている人が増えました。 フルタイムだと大変だと感じる人は、パートやアルバイトの仕事を探すとよいでしょう。 ハローワークやバイト探しのサイトで、「シニア向け」「年齢不問」という仕事を探すこともできます。 軽作業なら様々な仕事が見つかるはずですし、場合によっては、これまでの経験を生かせる仕事もあるかもしれません。 定期的に出かけられる場所がある、ということは、社会とのつながりを保つことにもつながり、孤独感を癒せます。 また、自分が役に立つ場面がある、という実感は心の張り合いにつながるでしょう。

専門家に相談する

老後や死後の不安に関しては、専門家に相談するのも一つの方法です。 いざという時に自分一人ではできない手続きは、行政書士、司法書士や弁護士に依頼しておくことができますよ。 例えば、老人ホームへの入居や入院の時に保証人が必要になることがあります。 このような時、事前に専門家に依頼をしておけば、親族の代わりに保証人になってくれるのです。 また、銀行からお金を引き出したり、持ち家を処分して入居・入院費用を捻出しなくてはならないこともあるでしょう。 認知症になってしまった場合などは、自分でこの手続きができなくて困ることがあります。 このような心配に備えて、事前に専門家に相談し、後見人を選任しておくこともできるのです。 必要があれば、葬儀の手配や遺言書の作成についても相談しておくとよいでしょう。

おひとりさまのメリットを生かすには他人を頼ることも必要

シニアのおひとりさまの生活は、自由で楽しいメリットの部分が多いものです。 しかし、その一方で、孤独感や金銭的な不安、老後や死後の問題などデメリットも多いといえます。 このような問題に対処するためには、自分自身が趣味や仕事を持つなどの工夫が必要です。 しかし、それに加えて、友人を作ったり専門家を頼るということも大切といえます。 自分一人で悩まず、時には他人を頼ることが、おひとりさまのメリットを生かすために必要なのではないでしょうか。

おひとりさまの抱える不安を解消するために

おひとりさまがメリットを活かして、いきいきとした生活を送るためにはおひとりさまならではの不安を解消していくことが必要となります。 しかし、おひとりさまの中には、自分の老後に頼れるお子さまやご親戚が遠方に住んでいたり、そもそもお子さまがいない場合もあるでしょう。 そのような場合、おひとりさまの不安は一人で抱え込まずに、サービスや団体を利用することをおすすめします。 その中で、身元保証を行っている「身元保証相談士協会」という団体をご紹介します。 身元保証相談士協会は、おひとりさま向けの身元保証をはじめ、希望する葬儀や供養、遺言の執行など、「おひとりさまの心強いパートナー」として存在しています。 また、そのサービス内容は広域で、葬儀・供養・遺言執行のみならず、緊急時の駆けつけや高齢者用施設の入居手続きまでも行ってくれます。 老後のことで少しでも不安な点があれば、一人で不安を抱え込む前に、まずは無料で専門家に問い合わせができますので、活用してみるのもよいでしょう。

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