介護・終活に役立つシニア向け資格13選!定年後の再就職にも

公開日: 2021年11月12日

更新日: 2022年04月09日

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シニア世代が資格を取得するとしたら、どのようなものがあるでしょうか。 ここではシニア向け、特に介護と終活の資格を紹介します。 シニアならではの人生経験や、ニーズに沿った13種類の資格を選びました。 定年後に再就職を目指す人や、家族の介護や自分の終活を考える人にとって、役立つ資格が見つかるでしょう。 また、シニアが資格を取得するために注意すべきことについても考えていきます。

介護関連のシニアおすすめ資格

介護職員初任者研修

厚生労働省認定の資格で、介護の知識や技術の基礎が身についていることを証明するものです。 介護関連の公的資格の中でも、最も基礎的なものとなります。 この資格を取るためには、専門学校や通信教育で学ぶことが必要です。 「介護の基本」や「老化の理解」「認知症の理解」など130時間の授業を受け、筆記試験に合格しなくてはなりません。 この資格を取るためには、年齢や学歴の制限はなく、介護経験が全くなくても大丈夫です。 試験も比較的難易度が低いので、介護の技術を身につけたいという人、介護職を目指したいという人が最初にトライしたい資格ですね。 なお、この資格がなくても施設で介護職員として働くことはできますが、訪問介護の仕事はできません。

介護福祉士実務者研修

介護職員初任者研修よりも、ワンランク上の資格といえるのが「介護福祉士実務者研修」です。 安定した質の高い介護ができるということを目標にしており、この資格を取った人は訪問介護サービスの責任者にもなれます。 介護職員初任者研修修了の資格を取得している人なら320時間、無資格の人なら450時間の受講が必要です。 厚生労働省が管轄しているもので、これがないと介護福祉士にはなれません。

介護福祉士

介護福祉士は、介護の専門知識と技術があると証明する国家資格です。 この資格を持っている人は、介護サービスの現場で他の介護士に指導を行うこともできるようになります。 介護福祉士になるためには、試験を受ける必要がありますが、受験するためには二つの条件をクリアしていなくてはなりません。 一つは介護福祉士実務者研修の資格を取得していること、もう一つは3年以上の実務経験があることです。 専門知識を学ぶだけでなく、介護の現場で一定の経験を積むことで初めてこの資格が取れることになります。

介護支援専門員

ケアマネージャーともいわれ、デイサービスや訪問介護などのサービスについて相談業務を行うための資格です。 介護支援相談員は、近隣の介護サービス事業所の中から、利用者に合った場所を紹介し、サービスの開始につなげます。 この資格を取るためには、まず、介護福祉士、あるいは看護師や社会福祉士等の実務経験5年以上という条件をクリアしなくてはなりません。 このような人が、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、その上で実務研修を受ければ、介護支援専門員として認められるのです。 なお、この試験は各都道府県が実施しています。

介護予防運動指導員

高齢者のために、介護予防の運動を指導する専門家の資格です。 軽い体操や筋トレなどのプログラムを、高齢者一人一人の状況に合わせて作り、指導を行います。 この資格は東京都健康長寿医療センターが認定するもので、このセンターが指定する専門学校で31.5時間の研修を受けなくてはなりません。 介護予防の専門知識や筋トレ、栄養改善プログラムなどについての講義と実習を受けます。 なお、研修を受けられるのは、2年以上の実務経験があり、かつ介護職員初任者研修や医療関係などの資格を持っている人です。

レクリエーション介護士

介護施設では、高齢者に向けてレクリエーションを行うことがあります。 この資格は、高齢者に喜んでもらえるレクリエーションを提供するために設けられたものです。 高齢者とのコミュニケーションの方法や、楽しいレク企画の立て方などを身につけることができます。 介護施設に勤めている人や、施設でボランティアをしたい人などにも役立つ資格です。 1級と2級があり、1級を取るためには2級をまず取る必要がありますが、2級の取得のためには特に条件はありません。 専門学校なら2日間の受講の後、筆記試験を受けて取得します。 認定を行っているのは、一般社団法人「日本アクティブコミュニティ協会」です。

福祉用具専門相談員

この資格は、高齢者が使う福祉用具を選び、使い方をサポートするための知識があることを証明するものです。 介護保険で指定された福祉用具のレンタルや販売を行う事業所では、この資格を持った人を2人以上置くことが義務となっています。 この資格を取得するためには、都道府県で行っている40時間の講習会を受け、受講後は筆記試験に合格しなくてはなりません。 なお、福祉用具専門相談員は、特に他の資格を持たなくても取得できます。

認知症介助士

認知症の人に対する、正しい対応の仕方を身に着けられる資格です。 認知症への理解を深め、どのようなコミュニケーションを取ればよいのか学びます。 介護サービスの現場で働く人だけではなく、認知症の家族を持つ人にも役に立つ資格といえるでしょう。 この資格を取るためには、試験に合格する必要がありますが、比較的短時間の学習でクリアできる内容です。 この試験を行っている公益財団法人「日本ケアフィット共有機構」では、セミナーを行っており、これを受講してその日のうちに試験をうけることができます。 あるいは、公認テキストを取り寄せて自分で勉強し、試験を受けることも可能です。

介護事務

この資格は、介護施設で必要とされる事務を行う人に必要な能力を証明するものです。 介護施設における事務では、普通の会社とは異なり、介護保険に関する知識や、介護全般に関する理解も求められます。 このような介護事務について資格試験を設けている団体はいくつもあり、学ぶ内容もそれぞれ微妙に異なっているのです。 例えば、日本医療教育財団が行っている「ケアクラーク」や、JSMA技能認定振興協会の「介護事務管理士」などがあります。 介護施設で事務の仕事をしたいと思うなら、このような資格の中で取り組みやすいものを探して取得しておくとよいでしょう。

終活関連のシニアおすすめ資格

終活ガイド

この資格は、一般社団法人「終活協議会」が行っているものです。 1級から3級まであり、3級では終活の基礎についてウェブ上で1時間の講義を受け、試験に合格すれば無料で取得できます。 2級では終活に関わる医療や介護、相続、葬儀といった事柄について3時間の講義を受け、周囲の人にアドバイスできるようになることを目指すのです。 会場かウェブのどちらでも受講でき、その場で試験を受けますが、5000円の費用がかかります。 1級の場合は、約1か月の通信講座を受けたあと、試験を受けることが必要です。 終活についてアドバイスをするだけでなく、問題を解決するまでの力を付けられるものですが、取得費用が5万円かかり、資格登録を維持するためには年会費を納めなくてはなりません。

エンディングコンサルタント

一般社団法人「日本エンディングサポート協会」が認定している資格で、初級・中級・上級があります。 終末期における介護、看取り、葬送関連の手続きなどについて知識を身につけるものです。 初級では自分自身の終末期について不安解消をすると共に、身近な人にアドバイスできる程度の知識を学びます。 中級では相談員として活動できるだけの実際的知識を、上級では認定講師として啓蒙活動ができるだけのスキルを身につけることを目指すのです。 いずれも、講座受講と試験などが必要となります。

エンディングノートプランナー

エンディングノートとは、終活の一環として自分の老後・死後のために必要な情報を書き残しておくノートです。 この資格を取ると、エンディングノートの必要性や書き方などに関する知識を身につけることができます。自分自身が終活を考え、自分の介護や相続・葬儀のことなどを書き残しておきたいという人は、この資格を取れば、まとまった知識が身につくでしょう。 また、この資格を取ることで、人にアドバイスをしたり、それを仕事にすることも可能です。 一般社団法人「エンディングノートプランナー養成協会」の通信講座で学び、レポート提出によって合格すれば、認定を受けることができます。

生前整理アドバイザー

一般社団法人「生前整理普及協会」が行っている認定講座を受けることで取得できるもので、1級、準1級、2級があります。 まず、2級では自分自身の生前整理を学び、思い出の品を片付けたり、模擬葬儀のプロデュースを行うのです。 準1級ではさらに、身近な人に生前整理についてうまくアドバイスできるようになることを目指します。 親の生前整理について、悩んでいる人にも役に立つでしょう。 1級になると、法律講座として遺言書などについても学び、更に実践的な内容に進みます。 いずれも講座受講の後、試験を受けて資格認定となる流れです。

シニアが資格を取る際の注意点

資格を取る目的を明確にする

資格を取る際は、何のためにそれを学ぶのか目的をはっきりさせましょう。 それによって、どの資格を取るか決めることができます。 例えば、とりあえず家族の介護や自分の終活のために学びたいという人もいれば、何か手に職を付けたいという人もいますね。 家族や自分のためなら、それほどレベルの高い資格に挑戦する必要はないかもしれませんが、仕事として極めたいなら着実に学ぶ必要があるでしょう。 どんな資格を取るか決めることで、今後のライフプランも見えてくるかもしれません。

資格を取るまでの時間・費用を考える

資格によっては、取得するまでに結構時間がかかるものもあります。 このような資格の場合、早いうちから勉強を進めておくことが必要です。 例えば、介護職員として最初の資格である初任者研修でも、取得するまでに数か月はかかります。 更に、その上の資格を取るためには、より長い研修を受け、実務経験を積む必要も出てくるのです。 また、専門学校や通信教育での受講には、まとまったお金が必要となります。 費用の面も考えて、計画的に準備を進めましょう。

自分に合った資格を見つけて、いきいきとしたシニアライフを

平均寿命が延びた昨今、シニアでも元気に働ける人が多くなりました。 シニアでも取得でき、再就職に生かせる資格が色々とあるので、自分に合った資格があればトライしてみたいものですね。 資格を持っていれば、再就職がしやすくなり、無資格の人よりも報酬が上乗せされることもあります。 また、シニアになると親の介護や終活で悩むこともあり、その解決に役立つ資格もありますね。 更に、資格取得は自分自身の介護や終活について考え、いきいきと暮らすきっかけとなるかもしれません。

シニア向け資格取得にむけて老後の生活を見直した方へ

資格を取ることで、自分自身の生活において介護や終活に役立てることができます。 その中で、シニアの抱える課題を理解した方も多いのではないでしょうか。 中でも特に、相続や遺言などご自身の老後・死後についての不安は大きいものです。 また、ご自身の将来について不安や心配事を抱えている方の中には、自分の老後に頼れるお子さんやご親戚が遠方に住んでいたり、そもそもお子さんがいないなんて方も。 そういった方は、身元保証をしてくれる会社や団体を頼ってみてください。 身元保証の会社や団体は多く存在していますが、ここでは「身元保証相談士協会」についてご紹介します。

身元保証相談士協会は、身元保証人としてご本人の身元引受人・連帯保証人として署名することが主な役割です。 また、サービスは幅広く、高齢者施設入居中には日常の生活費などの支払い代行、死亡後には葬儀・供養の手配などを提供してくれます。 ご自身の老後に関して不安を感じることがありましたら、早めに動くことが得策です。 ぜひ身元保証相談士協会を頼ってみてください。

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