独身の方が定年後に必要な資金は?充実した定年後の過ごし方も紹介!

公開日: 2021年11月08日

更新日: 2022年04月13日

  • くらし全般

独身の方の場合、定年後にはどのくらいの資金が必要なのでしょうか。 ここでは、定年後から寿命を全うするまでに必要となるお金について解説します。
また、定年後の独身の方が、どの程度の貯金を持っているかという点も気になりますね。
年金の平均受給額についても確認しておきましょう。
加えて、定年後、独身の方がいきいきと過ごすためには何をすべきかという点も解説します。

独身者の定年後の主な出費

生活費

定年後、亡くなるまでに、独身の方はどのくらいの生活費が必要となるのでしょうか。
厚生労働省の発表によると、2020年の日本人の平均寿命は、男性で81.64歳、女性で87.74歳とのこと。 多くの人が定年になる65歳の後は、男性で16年、女性で22年の余命があるということになります。

一方、総務省の家計調査によると、2020年度の65歳以上の単身者の場合、ひと月の平均支出は14万円程で、1年間で約168万円ということになりますね。
ここから計算すると、定年から平均寿命に達するまでに、男性で約2688万円、女性で約3696万円が必要となることがわかります。

臨時の出費

生活費の他に、急な出費が必要となることも考えられます。
例えば、冠婚葬祭にかかるお金を思い浮かべてみましょう。
親戚や友人へのお祝い、お香典を出すことが考えられます。

また、独身の方の場合、自分自身の葬儀やお墓のためにお金の準備をしておかなくてはなりません。
高齢になれば、病気にかかりやすくなり、また怪我をして入院ということもありえます。
その時に十分な治療を受けられるよう、金銭的な備えが必要でしょう。
さらに、加齢によって心身に不調が出てきた場合、介護サービスを受けたり、高齢者施設に入ったりするかもしれません。
そのための必要な資金も考えておくべきでしょう。

独身の方が定年後にもらえる年金

厚生労働省によると、年金の平均受給額は男性で16万4770円、女性で10万3159円(2018年)です。
ただし、この金額には個人差があり、働き方によって大きく変わってきます。

例えば、会社勤めの人が加入している厚生年金のほうが、自営業などの人が加入している国民年金よりも受給額が多いのです。
また、年金の加入年数によって受給額が変わるので、長く会社勤めをしている人のほうが多くもらえます。
このような公的年金に上乗せするため、iDeCo(個人型確定拠出年金)というものを自分で契約する人もいますね。
また、積み立てNISAなどの投資で、老後資金を準備する人もいます。 自分自身の準備次第で、老後に使えるお金が大きく変わってくるのです。

独身の方の定年後までの平均貯蓄額

老後の生活では、年金だけではお金が足りなくなる可能性があります。
その時には貯金が頼りですが、定年後には、皆どのくらいの貯金を持っているのでしょうか。
総務省の調査によると60代以上の人の貯蓄額は、男性の平均が1607万円、女性では1360万円です。
この数字を見ると、多くの人が定年後に向けてしっかり貯金をしているといえるでしょう。
もちろん、この金額には個人差があり、まったく貯金を持っていないという人もいるかもしれません。
しかし、老後に働けなくなった後、資金が不足するかもしれないと考えると、とても不安ですね。
特に、家族を頼りにできない独身の方の場合、安心して老後を過ごすためには十分な資金が必要です。
いざという時に困ることがないよう、計画的に貯金をしておかなければなりません。

結局独身の方は定年後にどれくらい必要なのか

定年後の独身の方は、結局どのくらいの貯金が必要といえるのでしょうか。
老後に必要な生活費から、年金受給額を差し引いて計算してみましょう。
個人個人で年金受給額は異なるので、自分の受給予定額を確認して計算します。

例えば、先に述べた平均の生活費から平均の年金受給額を引くと、男性の場合月々2万円以上余ることになり、女性の場合は、4万円ほどの不足となりますね。
ただし、これは生活費のみの計算なので、臨時の出費も含めて考える必要があります。
目安としては、1500万円ほどを準備しておくと良いでしょう。
また、定年後のことを考えて、今からライフスタイルを見直す必要もあります。
月々の生活費に無駄がないか考え、安定した老後を過ごせるように準備しておきましょう。

独身の方がいきいきした定年後を過ごすために

再就職する

定年後の独身の方がいきいきと過ごすためには、再就職をするのも一つの方法です。
経済的なゆとりができるだけでなく、人との交流の機会が増えるというメリットがあります。
定年後、特に独身の方は自宅に閉じこもりがちになって、人と接する機会が減るかもしれません。
その点、仕事があれば、人とのつながりを持つことができます。
会社によっては、再雇用の制度を設けていることもあるので、確認してみましょう。
会社勤めを続ければ、月々のお給料をもらえるだけでなく、厚生年金の加入期間を延ばし、年金受給額を増やせる可能性があります。
その他、ハローワークやバイトアプリで、シニア向けの仕事を探す方法もありますね。
報酬は少ないかもしれませんが、シルバー人材センターで軽作業の仕事を紹介してもらうこともできます。

サークルに入る

定年後は、シニア向けのサークルに入るのもおすすめです。
同世代と一緒に楽しい時間を過ごすことができ、励まし合う仲間ができるかもしれません。
近所の公民館などで、シニア向けのサークルがないか探してみましょう。
地域によっては、社会福祉協議会が主催している集まりなどもあります。
趣味やスポーツのサークルに参加する方法もありますが、シニア向けに食事会や飲み会、ハイキングに行くなど気楽な集まりも見かけます。
このようなサークルなら、気軽に参加できるかもしれません。
最近では、シニア同士がネット上で交流を深めたり、情報交換をしたりするサイトもあります。
また、そこから食事会などの参加を申し込める場合もありますよ。
最近では、独身のシニアだけのサークルもあるので、探してみましょう。

地域活動に参加する

定年後の過ごし方としては、地域活動への参加もおすすめです。
今まで仕事が忙しく地域に馴染みがなかった人も、自分の住んでいる地域が定年後の居場所となるのですから、思い切って参加してみるのもよいでしょう。
例えば、自治会の役員になったり、消防団や自主防災組織の一員になったりする方法もあります。
河川の清掃活動や子ども食堂の手伝いなど、ボランティア活動をする人もいますね。
このような活動をすることで、人とのつながりを保ち、孤独感を和らげることができます。
また、地域の役に立っているという達成感も得られるでしょう。

さらに、ご近所に知り合いが増えると、いざという時に助け合える関係を築くことができます。
一人で暮らしている独身の方の場合、このような関係はありがたいものとなりますね。

独身の方が安心して充実した定年後を過ごすために

独身の方は、家族を頼れない分、定年後の資金計画はしっかりと立てておきたいものです。
これから必要になるお金と、もらえる予定の年金や退職金を計算して、しっかりと必要な分の貯金をしておきましょう。
また、独身の方の定年後は、資金の問題だけでなく、人とのつながりが減ることにも目を向けておきたいもの。
再就職や地域活動などで、できるだけ人との交流を持つことが、いきいきとした定年後の生活につながるはずです。

資金計画を立てて定年後の生活に備える独身の方へ

老後の生活に備えて、資金を貯めておくことは大きな安心感をもたらしてくれます。
しかし、資金だけでは不安をすべて解消することはできないでしょう。
独身の方の中には、身近に頼れる相手がいないといった方もいるはずです。
そうした方で、身近に身元保証を頼める人がいないと、介護が必要になった時や病気で入院の時に、誰が面倒を見てくれるのかといった問題や、緊急時の対応に困る場面が出てきます。
そういったことでお困りの方は、身元保証をしてくれる会社や団体を頼ってみてはいかがでしょうか。
様々な身元保証の会社や団体がありますが、ここでは「身元保証相談士協会」を紹介します。
身元保証相談士協会は、ご本人の身元引受人・連帯保証人として署名することから、高齢者施設入居中には、日常の生活費などの支払い代行、死亡後には葬儀・供養の手配など幅広いサポートを提供してくれます。
ご自身の将来に不安を感じるという方は、ぜひ一度相談してみるとよいかもしれません。

全国85名の会員が
あなたの安心の身元保証をサポート

まずはお気軽にご相談ください。
地域の身元保証相談士
選びを手伝います

  • 身元保証相談士協会では、行政書士・司法書士・税理士・介護事業者・葬儀など関連する事業者で連携して対応しております。

この記事に関連するタグ

くらし全般

身元保証

相続・遺言

介護・高齢者施設

葬儀・供養