弔電で使えるメッセージの文例をご紹介!弔電の送り方・マナーも

公開日: 2021年12月13日

更新日: 2022年05月18日

  • 葬儀・供養

お葬式や法事の時に送る電報を弔電といいます。
そもそも弔電とは、どのようなタイミングでどうやって送ればよいのでしょうか。

ここでは、弔電を送る方法と共に、そのマナーも解説します。 悲しみの中にいる遺族に失礼にならないように、注意して送りたいものです。

また、ケース別に弔電の文例も紹介していきます。 送る相手や場面によって適切な内容の弔電になるよう、注意しましょう。

弔電とは

お悔やみの時に送る電報を、弔電といいます。
お通夜やお葬式、法要の時に、読み上げられているのを聞いたことがあるかもしれません。
弔電は、亡くなった人を悼む気持ちや、ご家族を慰める気持ちをこめて送ります。 一般的には、お通夜や葬式に参列できない時に送るものです。 家族葬の場合や、遠方でお悔やみに伺えない時などにも、タイミングを逃さず弔意を示せる便利なサービスといえるでしょう。
NTTやKDDIの電報サービスの他に、民間会社が提供している電報に類似したサービスもあります。

弔電の送り方

弔電を送るタイミングとしては、葬儀や法要の数日前から前日までが望ましいといえます。
NTTの場合は、19時までに送れば当日中に全国に配達してもらえますが、葬儀の準備に十分間に合うよう早めに送ることが大切です。 弔電を送ろうと思ったときは、インターネットで申し込む方法とNTTに電話する方法があります。
NTTの場合は155番をダイヤルして、オペレーターに送り先や台紙の種類、電文の内容を伝えると、弔電を送ってくれるのです。
ただし、電話よりもインターネットの方が、文例や台紙の写真などを見ながらゆっくり選べるので楽かもしれません。

NTTやKDDI、あるいは電報サービスの民間会社のホームページを探し、必要事項を入力すれば送ってもらえるのです。
料金は、NTTの場合、電報の文字数に応じて、25字までなら766円、26~30字なら865円などと決まっていますが、ネットでの申し込みなら40円安くなります。 それに加えて、様々な台紙が用意されており、弔電用の無料のものの他、押し花やお線香つきなど様々なものがあるのです。

弔電の相場は、文字数に応じた料金プラス台紙で約3,000~5,000円といわれています。
台紙の中には、プリザーブドフラワー付きで1万円を超えるものもあります。 どのような台紙を選ぶかは、相手との関係に応じて選びましょう。

弔電の文面のマナー

宛名と差出人を正しく書く

弔電を打つ際にまず気を付けたいのは、宛名です。 亡くなった人本人ではなく、喪主あてに送るようにします。

ただし、喪主が誰なのかわからない場合もありますね。 その時は、「故○○様 御遺族様」とするとよいのです。 ちなみに送る宛先の住所は、葬儀や法事に使われる会場にします。 場所をしっかり確認して送りましょう。

また、差出人の名前も文面の最後にフルネームで入れておきます。 会社関係で送る際などは、故人との関係が分かるようにするため、会社名部署名肩書も入れておきましょう。

故人の宗教に配慮する

弔電を送る際は、相手の宗教にも配慮が必要です。
善意で書いた文面でも、失礼になってしまうことがあるので注意しましょう。 例えば、仏教ではキリスト教のように「天に召される」「天国に行く」という概念はありません。 このような言い回しは、避ける必要があります。

一方、キリスト教や神道の場合は、「成仏する」「往生する」といった仏教の概念に基づいた言葉は避けるべきです。
相手の宗教がわからない場合は、きちんと確認するようにしましょう。

敬称を間違えない

弔電の文面では、亡くなった相手のことを「故○○様」という形で呼ぶのが一般的です。 しかし、喪主と故人の間柄によって呼び方を変えることもあります。

例えば、喪主が故人の子供なら、「ご尊父様」「ご母堂様」としましょう。 喪主が親戚など普段親しくしている人なら「お父様」「お母様」とした方が自然かもしれません。
喪主が故人の妻なら、「ご主人様」「ご夫君様」です。 故人の夫なら、「奥様」「ご令室様」とします。 喪主が故人の祖父母なら、「ご祖父様」「ご祖母様」のほか「お祖父様(おじいさま)」「お祖母様(おばあさま)」としましょう。
喪主が故人の息子なら「ご令息様」「ご子息様」、娘なら「ご息女様」「お嬢様」とします。

このように、喪主と故人との関係性に応じて正確に敬称をつけることが必要です。

忌み言葉は使わない

葬儀や法事の際には、忌み言葉といって使うことを避けるべき言い回しがあります。 縁起が悪いといわれる言葉や、遺族の気持ちを損なう可能性がある言葉です。

例えば、「苦しむ」「迷う」「浮かばれない」などの言葉を使うのは避けます。 また、「死」を連想させる数字の4や「苦」を連想させる9は使わないことです。 不幸が重なることをイメージさせる「重ね言葉」も使わないようにしましょう。 「増々」「重ね重ね」など、繰り返す言葉です。

また、直接的に生死を連想させる言葉も避けます。 例えば、「死去」や「死ぬ」という言葉は「ご逝去」「亡くなる」とするとよいのです。
「生きていたころ」もつい使ってしまいそうになりますが、「ご生前」「お元気なころ」とします。

弔電の文例まとめ

一般的な文例

「故○○様のご訃報に接し、お悔やみを申し上げます。 遠方に付き、参列がかないませんことが残念です。 生前、故人から賜りましたご厚情に心より感謝申し上げますとともに、深くご冥福をお祈り致します。 どうぞ安らかに。」

「○○様のご逝去を知り、大変に驚いております。 とても残念でたまりません。 どうか安らかにと遠方より祈っております。 ご遺族の皆様におかれましては、どうかお心強くお過ごし下さいますように。」

職場の上司や取引先の場合

「故○○様のご訃報に接し、○○部一同、心からお悔やみを申し上げます。 部長には、これまで大変に温かいご指導をいただいており、これからもご活躍されると思っていた矢先、残念でなりません。 今後は教えていただいたことを胸に精進していく決意です。 ここに深く感謝を申し上げるとともに、ご冥福をお祈り致します。」

「貴社社長○○様ご逝去の報に接し、弊社一同心よりお悔やみを申し上げます。 ○○様のご生前には一方ならぬご厚情を頂いたことに深く感謝し、謹んでご冥福をお祈りする次第です。」

遺族の友人や知人の場合

「ご母堂様が亡くなられたとお聞きし、お悔やみを申し上げます。 お悲しみをお察しすると心の痛む思いです。 お母様の穏やかで温かいお人柄が忘れられません。 どうか安らかにお眠りになられますようにと、深くお祈り致しております。」

「ご令息様がご逝去されたとお聞きし、突然のことに言葉もありません。 ご冥福を遠くからですがお祈り申し上げております。 ご遺族の皆様には、お力落としのこととは思いますが、どうかご自愛くださいますように。」

葬儀がキリスト教式の場合

「故○○様のご召天の報に接し、深く哀悼の意を表します。 安らかにお眠りくださいと、心からお祈り申し上げる次第です。 ご家族の皆様におかれましては、時節柄ご自愛くださいませ。 遠方に付き参列できませんことをお詫び申し上げます。」

「故○○様のご訃報に接し、寂しくてなりません。 ○○様との出会いに感謝申し上げるとともに、安らかにお眠りくださいと遠方より祈りをささげております。 ご遺族の皆様におかれましては、どうか心強く歩んで行かれますようにと願う次第です。」

葬儀が神式の場合

「故○○様のご逝去の報に接し、深くお悔やみを申し上げます。 遠方のため私共は参列できず、本当に申し訳ありません。 どうか安らかにお眠りくださいますようにと、家族一同お祈りしております。 生前に頂いたご指導に感謝しつつ。」

「○○様の突然のご逝去に大変驚いております。 参列がかないませんことが残念でなりません。 生前に大変にお世話になったことを、ここに深く感謝するとともに、哀悼の意を表します。 ご家族の皆様には、どうかお心強くお過ごし下さいますようにと願わずにはいられません。」

法要や慰霊祭の場合

「ご尊父様の一周忌とお聞きし、私どもも悲しみを新たにしております。 本来なら参列すべきところ、お伺いできず誠に申し訳ありません。 故人から生前頂いたご厚情を思い返し、深く感謝をしております。 遠方よりご冥福をお祈りさせていただきつつ、ご家族のご健勝をお祈りする次第です。」

「本日の○○慰霊祭にあたり、改めて哀悼の意を表します。 関係者の皆様には開催にあたって格別のご尽力をいただき、ありがとうございました。 共に眠る方々のご冥福をお祈り致します。」

弔電を送ったことで、自分の死後について不安に感じた方へ

弔電を送ったことで、自分の死後について考え始めた方もいるのではないでしょうか。
死後には葬儀やお墓、遺品整理など様々な事務が必要になります。 家族が遠方に住んでいるためあまり負担をかけられない方や、独身で頼れる人が身近にいない方は特に自分の死後について不安に感じているかもしれません。

そのような方は身元保証を行っている会社や団体を頼ることも一つの選択肢です。 身元保証を行っている会社や団体は沢山ありますが「身元保証相談士協会」では葬儀社の手配から住宅の家財処分など様々な死後事務を行ってくれます。
死後事務について何か不安をお持ちの方は、一度専門家のお話しを聞いてみることをお勧めします。

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