守る、活かす、育む 日本の自然と生き物を未来へつなぐ【日本自然保護協会】

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科学的調査と地域連携を通じて日本各地の多様な生態系を守り、活かす活動を続けている公益財団法人 日本自然保護協会。今回は、支援企画チームリーダーである鶴田 由美子さんと遺贈寄付担当の芝小路 晴子さんに日本自然保護協会の活動について詳しくお話を伺いました。

日本自然保護協会の活動について教えてください。

日本自然保護協会は、1951年に尾瀬ヶ原をダム建設から守る活動をきっかけに設立されました。以来、科学的調査と地域の声をもとに①自然とのふれあいの機会と守り手をふやす②絶滅危惧種とその生息地を守る③なくなりそうな自然を守る④守った自然の恵みを持続的な社会づくりにいかす、の4つの柱で取り組んでいます。
生き物だけでなく、その生息環境全体を守る視点を大切にし、人と自然が共生する社会を目指して全国で活動しています。

近年は気候変動が激しい状況ですが、保護対象の動植物たちへの影響はありますか?

気候変動は生態系や絶滅危惧種に深刻な影響を及ぼしています。気温上昇により特定の植物が育たず、それを食べる蝶の卵が孵化しにくくなるなど、生き物の生存が脅かされています。さらに水辺の干上がりにより、カエルや鳥の繁殖環境も失われ、森や草原、水辺に繋がって成り立つ生態系全体に影響が広がっています。これまで別々に扱われてきた気候変動と生物多様性は、今では密接に関係する課題として認識され、同時に取り組む重要性も高まっています。

「自然観察指導員」は、どのような方がなられて、どういった活動をされているのですか?

「自然観察指導員」は、自然と人との暮らしの両立を目指して活動するボランティアリーダーです。特別な資格は不要で、18歳以上なら誰でも講習を受けて登録することができ、学生や社会人、定年後の方など幅広い世代が参加しています。1970年代に始まり、これまでに3万人以上が講習を受け、現在も約1万人が全国で活躍しています。自然を傷つけずに観察し、生き物や環境を深く知ることを大切にし、地域に伝えています。また地域や企業とも連携して、自然の恵みを活かした産品の開発や持続的な社会づくりに力をいれています。

遺贈寄付をはじめ、支援にはどのような方法がありますか?

終活寄付の支援方法の一つに、「お宝エイド」という仕組みがあります。不要になった品物を寄付として提供すると、提携する買取業者が査定を行い、査定額に10%を上乗せした金額が寄付されます。寄付者は、不要な品を段ボールに詰めて着払いで送るだけで、費用負担はありません。カメラや食器、使わなくなった貴金属や余った金券など幅広い品が対象で、ピアノのような大型品も関東近郊であれば、訪問回収に対応しています。2019年の開始以来、累計800万円の寄付をいただきました。近年では終活や遺品整理の場面でも活用され、使わなくなった“モノ”を通じて社会貢献できる方法として注目されています。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

社会貢献というと、人道支援や医療、災害支援など「人」のための活動が注目されがちですが、自然や環境も社会を支える大切な基盤です。環境保全の活動は多くの寄付に支えられていますが、まだ十分に知られていません。生き物の保護というと犬・猫などのペットに関心が集まりやすいものの、森や海の生態系、植物や野生動物の命も私たちの暮らしに密接につながっています。遺贈寄付や支援先を検討する際には、自然や環境への支援もぜひ選択肢として考えていただけたら嬉しいです。

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