独身の方におすすめ!自分のお墓・親のお墓問題への対策を考える

公開日: 2022年02月08日

更新日: 2022年05月18日

  • 葬儀・供養

独身の方は、お墓をめぐる問題で困ることがあります。 結婚している人、子供のいる人とは異なり、どのような問題があるのか知っておきましょう。まずは、先祖代々のお墓をめぐる問題について見ていきます。

また、自分自身が入るお墓をどうするのかという点もいずれは考えなくてはなりませんね。 このようなお墓の問題を、どう解決していけばよいのか解説します。

独身の方が抱えるお墓問題

自分のお墓について

生涯にわたって未婚の人、離婚などで独り身になり子供がいない人の場合、まずは自分のお墓の問題があります。
自分の死後のことについて、しっかり考えておかないと安心できないだけでなく、他人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
まずは、誰が埋葬や供養をしてくれるのかという問題があります。先祖代々のお墓があるとしても、埋葬や供養を行ってくれる親族がいないと困ってしまいますね。

また、そもそも自分が眠るお墓がないという場合も。 お墓を用意しないまま亡くなってしまうと、「無縁仏」になる可能性があります。 無縁仏とは、身寄りがなく供養してくれる人のいない死者のこと。
無縁仏になると、地方自治体が火葬のみの簡素な葬儀を行い、専用の墓地に合葬されることになります。

このようなことを避けたい場合には、自分のお墓や供養のことを事前に考えておく必要がありますね。

親・先祖代々のお墓について

独身の人がもう一つ突き当たるのは、親のお墓・先祖代々のお墓を今後どうするのかという問題です。

最近は、親元から離れて遠い地域で暮らしている人も多く、実家近くのお墓まで足を運ぶのが難しいという声を聞きます。 このような場合、なかなかお墓参りに行けず、掃除ができないためにお墓が荒れ果ててしまうことも。
自分自身が高齢になって、お墓の世話まで手が回らないという例もあります。 また、特に一人っ子の場合、親の死後にはお墓を自分一人で受け継ぐことになります。 しかし、独身で子供がいないと、自分の死後に管理をする人がいなくなるというケースが考えられます。

先祖代々のお墓の面倒を見る人がいないと、誰も供養してくれる人がいなくなります。
墓地の管理料が支払われなくなると、やがては無縁墓として処分されてしまうことにもなるのです。

独身のお墓問題への対策法

墓じまいをする

独身で先祖代々のお墓を支えきれないという人は、墓じまいをしておく必要があります。
墓じまいというのは、墓石を取り除いて更地にし、墓の管理者に返すことです。 墓じまいをするためには、まず中の遺骨を取り出して、永代供養をしてくれる別の納骨先を用意しなくてはなりません。

その後、業者に依頼して墓石の撤去を行うことになります。 このようにすることで、初めてお墓の使用権を返すことができるのです。

永代供養墓を利用する

独身の方が自分の死後のためにお墓を用意する場合、永代供養墓を利用するのもおすすめです。
永代供養墓とは、家族や親族の代わりにずっと供養を行ってもらえるお墓のことです。

永代供養は、その墓地や霊園を管理しているお寺が行ってくれることになります。 霊園や墓地がある限り供養を続けてくれるので、お墓の後を継ぐ人がいなくても無縁墓にならずに済むというわけです。
具体的には、次のようなタイプのものがあります。

樹木葬

最近増えているのが、樹木葬と呼ばれる永代供養墓です。 墓石の代わりに木が植えられた樹木葬専用のスペースが用意されている墓地を、よく見かけます。

自然に還るというイメージがあり、お墓というより公園のような外観です。 通常のお墓よりも明るい雰囲気を好む人に向いています。 樹木葬には大きく分けて二つのタイプがあり、個人別にネームプレートが用意され、それぞれ骨壺などに入れて埋葬するタイプと、骨壺を使わずに他の遺骨とともに埋葬されるタイプがあります。
前者の場合は、20~60万円、後者の場合は5~20万円が相場で、通常の永代供養墓より安価なことが多いといわれています。
その他、お寺が所有する山奥の森林で、木の根元に散骨をしてもらうタイプの樹木葬もありますよ。

合葬墓・合祀墓

昔からある永代供養墓の形式が、合葬墓・合祀墓と呼ばれるものです。 合葬とは仏教の呼び方で、合祀とは神道での呼び方となります。
墓石・モニュメントなどが設置された大きな墓の中に、他の人の遺骨とともに埋葬される形です。 一般的には、骨壺には入れず、そのまま他人の遺骨と混ざる形になります。

そのため、一度埋葬されてしまうと以後お骨を取り出すことはできません。 ただし墓地によっては、最初は骨壺で保管し、その後一定期間経つと遺骨を取り出してまとめて埋葬する形もあります。
公営墓地などにも設けられており、5~20万円とかなりリーズナブルで、他人と一緒でも構わないという人におすすめです。

集合個別墓

合葬・合祀と似ているのですが、個別に遺骨が保管されるタイプです。 大きな墓石やモニュメントの中に保管されるのは同じですが、一人一人別の骨壺に入れて埋葬されます。
自分だけの墓ではないものの、他人とお骨が混ざることはありません。 女性に多いのですが、赤の他人と混ぜられてしまうのは抵抗があるという人には、このタイプの永代供養墓がおすすめです。

ただし、集合個別墓の場合は、通常の合葬・合祀墓と比べて費用が割高になります。
立地条件などによって異なりますが、相場は20~60万円です。

納骨堂

建物の中に骨壺を安置してもらうのが、納骨堂です。 集団で個別に骨壺を保管してもらうという点では、集合個別墓と同じですが、屋内という点が異なります。

屋内なので、お参りに来る人が雨天や暑さ寒さを気にせずに済むというのが利点です。 最近では、お参りに行くと自動的に遺骨が祭壇にセットされるマンション型と呼ばれるタイプもあります。
墓地よりも雰囲気が明るく、お参りもしやすいという点を重視するならこのタイプがお勧めです。 昔ながらの納骨堂なら10~100万、マンション型なら80~100万程度ですが、その他に管理料が必要な場合もあります。

実家の家族墓に入る

人によっては、実家の家族墓に入りたいという場合もあるでしょう。 親のお墓や先祖代々のお墓があり、きょうだいや親戚などがお墓の面倒を見ているようなら、それも一つの選択です。

ただし、親類縁者にも子供がいないなど、後を継ぐ人がいない場合は、将来的に問題が生じる可能性があります。 いずれは墓じまいをして、永代供養墓に改葬することが必要となるかもしれません。
このような問題も見据えて、親族や周囲の人に、今後のことについて相談をしておきましょう。 自分が元気なうちに、お墓のことについてお願いしておくことが肝要です。

散骨してもらう

散骨というのは、遺骨を粉末にして野山や海などに撒くことです。 山岳葬や海洋葬などと呼ばれることもあります。
死後はお墓に入るよりも自然に還りたいと思う人、家族墓には入りたくないと思う人などに選ばれている方法です。 お墓を使わないため、そのあとのお墓の世話が必要なく、以後の維持費の心配も不要となります。

海に散骨する場合、家族などが船に同乗してセレモニーを行うなら20~30万円が相場ですが、業者に任せて散骨を代行してもらう形なら5万円からお願いできますよ。

独身の方がやっておきたいお墓の準備

生前契約

独身で自分のお墓がない人は、生前契約をしておくとよいでしょう。 霊園などでは、生きているうちにお墓の購入をし、永代供養をしてもらえるようお願いすることができます
最近の霊園では、契約の際にまとめてお金を支払ってしまえば、管理費などは不要というプランがあります。 このようなお墓を契約しておけば、親族や他人に迷惑をかけないで済みますね。

葬式・散骨なども生前契約ができるので、元気なうちに複数の業者を比較して、納得できる形で行ってもらえるよう準備をしておきましょう。
生きている間に葬儀やお墓の準備など縁起でもないと思うかもしれませんが、死後の心配を無くしてしまえば安心感が得られます。
それによって、かえって余生をしっかりと楽しめるようになるかもしれません。

費用の準備

自分の納得いく人生の終わりを迎えるためには、ある程度のお金も必要です。 お墓や葬儀だけでなく、遺品整理などにも費用はかかるので、きちんと計画しておきましょう。

お墓もお金もないまま亡くなったために、他人や親族に負担をかけるという事態は避けたいものです。 また、お墓や葬儀を用意するなら、自分の納得のいく形にしたいですね。
ライフプランを考える際は、老後の生活費だけでなく死後に必要なお金についてもしっかり検討しておきましょう。

早めにお墓などを見に行って、どのくらいのお金が必要か見積もることも欠かせません。
その上で、確実な資産形成をしていくようにしましょう。 貯金や資産運用などで必要な資金を貯め、無駄遣いで後悔しないように心がけることが大切です。

独身の方は早めにお墓の対策を考えよう

先祖のお墓を誰が守るか、自分がどのお墓に入るのかという問題は、誰にでも起こります。
しかし、特に独身の方の場合は、それを誰かに代わってもらうわけにはいきません
自分でしっかり対策をしておかないと、納得のいかない形で埋葬されてしまうかもしれないのです。

また、他人や親戚に大きな迷惑をかけてしまうという可能性も。
それを避けるためには、早い時期から自分の死後のことを考えておく必要があります。

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