終活はいつから始める?エンディングに向けた基本的な準備について  

公開日: 2022年03月11日

更新日: 2022年04月09日

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最近、シニア層を中心に終活をする人が増えています。 終活とは、いつから、何のために行うものでしょうか。 ここでは、まず終活を始める時期やメリットについて紹介します。 その上で、終活のためにやっておくべきことは何か、具体的に紹介しましょう。 自分が納得し、周囲にも迷惑をかけずに人生を終えるため、終活についてよく考えておきたいものです。

終活とは

終活というのは、人生の終わりに向けた様々な準備のことをいいます。 自分の人生に関わる様々な物事を整理し、老後や死後のことも見据えて行うものです。 一般的に、終活を行うのは高齢者と思われがちですが、人生には何が起こるか分かりません。

早めに準備を進めておくことで、悔いのない人生を送れるでしょう。 例えば、病気や認知症で介護が必要になることも考えられます。 それに向けて、お金の準備をしたり、希望を書き残しておいたりすることが大切です。 また、自分が亡くなった後の葬儀や供養について、準備をしておくことも欠かせません。

財産や身の回りの物、家などの処分をどうするかという点も考えて整理しておきたいもの。 このような作業によって、残りの人生の目標も明らかになり、家族や周囲の人にも迷惑をかけずに済むのです。

終活はいつから始める?

終活を始める時期は人によって様々ですが、仕事を退職し、老後が視野に入るようになる頃が一般的です。 年齢でいうと60代〜70代にかけて、終活を考える人が多くなるといわれています。 退職をすると自由な時間ができ、また自分自身の今後に目が向くようになるでしょう。

人生の一区切りとなるこの時期、終活によって人生を一度振り返ってみると、その後の人生を豊かにすることができます。 また、この時期になると、自分の親が亡くなるという経験をする人がほとんどです。 それがきっかけとなり、終活の必要性も身にしみて感じられるのかもしれません。

親の家の片づけや相続の問題などを経験した段階で終活を始めると、知識がある分スムーズに行えるはずです。 ただし、終活はいつ始めてもよく、30代・40代から少しずつ始める人もいます。 終活を早めに始めることで、安心して老後を過ごせるでしょう。

終活にはメリットがたくさん

大きなメリットの一つは、家族や周りの人の負担を減らせるということです。 自分の老後や死後の様々なトラブルを回避し、スムーズに手続きを行えます。 例えば、介護の費用を準備し、どんな医療や介護を受けたいか書き残しておけば、周囲は助かりますね。

また、生前に自分の持ち物や財産を整理しておけば、死後の手続きも楽になり、必要なら遺言書を残すことで、家族間の争いを避けることができます。 もう一つの大きなメリットは、自分自身の心の整理にも役立つということ。 例えば、エンディングノートを書いて自分の人生を振り返れば、今後の目標も見えてくるかもしれません。

このような作業を少しずつでも進めることで、老後の不安を減らし、より充実した生活を送れる可能性があるのです。

押さえておきたい終活の基本

エンディングノートを書く

終活のためにまずやっておきたいこととして、エンディングノートを書くことが挙げられます。 ノートに自分自身の情報を整理して書き出しておけば、家族に自分の意思を伝えることができますね。

例えば、介護や医療についての希望を書いておけば、自分で意思表示が難しくなった時も困らずに済みます。 この時、延命処置をどこまで希望するかという点も忘れずに書いておくとよいでしょう。

また、財産のリストやその保管場所について書いておくと、死後の手続きがスムーズに進みます。 お墓やお葬式の希望についても書いておくと安心です。
さらに、自分の経歴や亡くなった時に連絡してほしい友人のリストを書いておくと、葬儀を行う際に役立ちますね。 このようなことを書いていく作業は、老後や死後の準備というだけでなく、自分自身の人生を振り返ることにもつながります。

遺言書を作る

相続のことについては、エンディングノートに書いただけでは安心できません。 それだけでは法的な効力がなく、自分の意思に反した形で財産が分けられてしまう可能性があります。

また、エンディングノートだけでは、相続人の間で争いが起こってしまうことも考えられます。 一定の遺産がある人は、遺言書を作成しておくことが大切です。 遺言書は、法的な決まり事に従って作成・保管しないと効力がありません。 司法書士や弁護士などの専門家に相談し、有効な遺言書になるよう手伝ってもらうのがおすすめです。

まずは財産のリストを作成して、専門家のもとに持っていきます。 その上で、誰にどの財産を分け与えるのか明らかにしましょう。 「少ない財産だから」「家族は仲良しだから」という人もいますが、残された家族が迷わないよう意思をはっきりとさせておくほうが親切かもしれません。

生前整理を行う

自分の持ち物を整理し、要らないものを処分することも終活の大切な作業。 自分の死後、大量のものが家の中にあると、残された家族や周囲の人に迷惑をかける可能性があります。

年齢を重ねると物がだんだん増えていくことが多く、何もしないままだと後片付けが大変です。 また、物が見つからなくなって困るという場合もあります。 不要なものは捨てていき、貰ってくれる人がいれば差し上げましょう。

換金できるものは、売って現金化しておく方法もあります。 このような整理をすることで、家族の負担を減らすと同時に、自分にとって本当に必要なものは何かを考えるきっかけとなるはずです。

葬儀やお墓を準備する

できれば、自分の葬儀や供養の方法についても考えておきたいもの。 きちんと準備をしておくことで、思い通りの形にでき、家族や周囲に迷惑をかけずに済みます。 まずはどのような葬儀にしたいのか、内容や宗教の形式などを考えてみましょう。

最近では、式場の見学をさせてくれる葬儀社もあります。 葬儀社で相談をして、どのような形にできるのか、費用がどのくらいかかるのか等を確認しておくとよいですね。 場合によっては、生前契約をしておくこともできます。 遺影も、元気なうちに自分で用意しておくと納得のいくものを使ってもらえるので安心です。 節目ごとに、写真館で撮影してもらうという人もいますよ。

また、自分の入るお墓が決まっていない人は、お墓の準備も必要です。 身内のいない、いわゆる「おひとりさま」の場合は、無縁墓になってしまわないよう永代供養の手続き等も必要ですね。

資産を見直す

自分の資産が今どれくらいあるのか把握し、今後の資金計画を立てましょう。
お金の問題をしっかり見つめることで、老後も安心して暮らせるからです。 まずは、年収と貯金や投資の総額を書き出してまとめ、不動産があるなら大体の評価額を調べておきます。

働いている人は退職金の概算を出し、年金がどれくらい貰えるか日本年金機構の「ねんきんネット」で計算してみましょう。 次に、現在の生活費を把握し、年金でどの程度まかなえるか確認します。 足りない分は、貯金を取り崩す必要が出てきますね。

また、将来的には高齢者施設への入居や、病気による入院なども考えられます。 このことを踏まえて、一生でどの程度の資金が必要か計算してみましょう
貯金だけでは足りないようなら、持ち株や不動産の売却も考えます。 あるいは、生活費の無駄を削る、退職後も働くなどの工夫が必要です。

生きがいを作る

残りの人生を生きがいをもって生活することは、とても大切です。 やりたいことを具体的に書き出して、今後何をして毎日を送るのか考えましょう。
日本人の平均寿命は延びており、80~90歳まで生きるのは普通のことになりました。 65歳で定年を迎えたとしても、その後15~20年以上の余命があるというわけです。 この間、何もしないでボンヤリと過ごすのはもったいないというだけでなく、認知症やフレイルの原因にもなりかねません。

趣味や運動、ボランティアなど、これまで仕事や家事に追われて出来なかったことにチャレンジしてみましょう。 人によっては定年後、キャリアを生かして再就職したり、全く別の仕事に取り組んだりする場合もあります。
毎日、何かしらやることがある、出かける場所があるということが、生き生きとした老後につながるのです。

残りの人生を十分に楽しむためにも終活に取り組もう

終活とは老いや死を前提としたものですから、抵抗を感じる人もいるかもしれません。 しかし、将来への不安を放置したままでは、楽しい生活は送れないはずです。

自分の身の振り方をきちんと考えておくことで、その後の人生をのびのびと楽しく生きられるという人も多いのではないでしょうか。
周りの人のためにも、自分のためにも、少しずつ終活に取り組んでいきたいものです。

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