なぜ介護予防は必要?サービスや自分でできる予防をご紹介します!

公開日: 2022年06月21日

更新日: 2022年06月21日

  • 介護・高齢者施設

高齢になると、心身が弱り介護を受ける人が増えてきます。
そうならないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。

ここでは、介護予防とは何か解説します。
特に、介護予防のために、介護保険でどのようなサービスが提供されているかという点も知っておきたいものです。

その他、自分でできる介護予防についても紹介します。

介護予防とは?

高齢になると介護が必要になることがありますが、その予防のために様々な取り組みがあります。
介護保険の「介護予防サービス」の利用の他、自分で身体に気を遣い、認知症予防の活動をするのも介護予防の一つです。

年齢を重ねれば、身体が弱り認知機能も衰える可能性がありますが、要介護状態になるのは本人にも家族にも負担になります。
できるだけ心身の健康を保ち、自立して生活するために、介護予防に取り組みたいものです。

介護予防のためには、心身の機能を回復、あるいは維持することが必要となります。
また、手助けをしてもらいつつも、できるだけ自分の力で生活をすることも大切でしょう。

そのために、介護保険では「要介護になる前」の人を対象に介護予防サービスを提供しています。
その他、フレイルを避けるために自分で運動をし、食事に気を遣う、人との交流を図って認知症予防をする等も、介護予防に役立つといえるでしょう。

介護予防の現状

日本では社会の高齢化が進んでおり、それと同時に介護を必要とする人も増えています。
厚生労働省の「介護保険事業状況報告」を見ると、要支援・要介護の認定を受けた人は2019年で約669万人にのぼり、その数は徐々に増加しているのです。

そのため最近では、要介護にならないようにするために、介護予防の重要性が叫ばれるようになっています。
介護保険制度は平成12年に創設されましたが、単に介護サービスを提供するだけでなく、介護予防のための事業が盛り込まれ、その後も内容の充実が図られているのです。

介護予防のためには、栄養(食事や口腔機能)、身体活動、社会参加の三つの軸に沿った取り組みが必要とされています。
これに沿って、介護予防の取り組みが全国各地で積極的に行われるようになってきたのです。

例えば、介護保険では家事の支援をする生活援助やリハビリ、施設通所等のサービスが提供されています。
加えて、自治体によっては、個人の介護予防を支援する体操教室、口腔ケア教室、コミュニケーションを促進する通いの場などもありますよ。

介護予防サービスの種類

介護認定で「要支援」とされた人は、介護予防のサービスを少ない自己負担で利用できます。
要支援とは要介護よりも心身の衰えが軽い段階で、要介護にならず自立した生活を続けることを目標に、支援のサービスを受けられるのです。

訪問でのサービス

介護予防訪問介護

要支援の人の自宅にホームヘルパーが訪問し、入浴・食事などの介助や家事を行うサービスです。
要支援の場合、基本的には自立した生活ができるので、その手助けを行うものといえるでしょう。

このようなサービスを受けることで、要介護の状態に陥ることを防ぎ自宅で生活を続けるのが目的です。

介護予防訪問入浴介護

自宅の浴槽で入浴ができないという人のために、専用の浴槽を持ち込んで入浴させてくれるサービスです。
介護士と看護師が訪問し、健康チェックをしたうえで入浴や着替えを手伝ってくれます。

自宅にお風呂がない等の事情がある人でも、このサービスを使えば清潔さを保ち、自宅での生活を続けることが可能になるのです。

介護予防訪問リハビリテーション

身体機能の回復や現状維持を目指して、自宅でリハビリを受けられるサービスです。
理学療法士によるマッサージや言語聴覚士によるコミュニケーションの訓練や指導等が行われます。

リハビリを受けることで、身体の状態を良好に保てば、要介護にならずにすむかもしれません。
家事や社会参加ができるようになり、自立して生活することが可能になります。

介護予防居宅管理指導

医師や歯科医師、薬剤師などが自宅を訪問し、医療的な管理や指導をしてくれるサービスです。
例えば、医師が訪問診療をした際、介護サービスの利用の仕方についてアドバイスをもらえます。

また、薬剤師であれば、薬の飲み方や重複をチェックし、適切な服薬ができるように支援。
歯科衛生士によるお口の清掃、入れ歯の手入れなどもできますよ。

通所でのサービス

デイサービス

日帰りで施設に通って、介護予防のサービスを受けるものです。
日中の食事を提供してもらい、入浴やレクリエーションなどのサービスも受けられます。

他の利用者との交流もあるので、社会参加の機会も得られるサービスです。
家族が仕事で忙しく世話をできない場合でも、日中の面倒を見てもらえるので安心できます。

介護予防通所リハビリテーション

日帰りで通所して、機能の維持や回復を目指したリハビリを受けるサービスです。
病院や介護老人保健施設などに通うもので、デイケアともいわれます。

リハビリの内容となるのは、理学療法士による機能訓練、管理栄養士による食事の指導など。
言語聴覚士や歯科衛生士による、嚥下機能改善の指導やお口の清掃などもあります。

このようなリハビリを受けることで、要介護になる危険性を減らせるのです。

短期入所でのサービス

介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)

デイサービスは通常日帰りですが、場合によっては宿泊ができることもあります。
家族の事情で、一時的に夜間も世話をしてもらいたいという時に利用するもので、ショートステイともいわれるものです。

家族が出張で短期間家を空ける時、介護に疲れた家族を休ませたい時などに利用できます。
このようなサービスを上手に使うことで、安定継続して介護予防に取り組むことができるでしょう。

介護予防短期入所療養介護

心身の具合が悪い利用者を、短期間だけ医療機関等で受け入れ、宿泊してサービスを受けさせるものです。
医療の他、食事・排せつ・入浴などのサービスが受けられます。

介護予防を目的としたサービスですが、ショートステイと同様に家族の事情で自宅で介護ができない時に利用されるものです。

介護予防サービス利用の流れ

介護保険のサービスを利用する際は、まず介護認定を受けることが必要です。
本人がお住まいの自治体窓口に行き、認定を受けたい旨、申請をしましょう。

すると、市町村から認定調査員が派遣され、本人の心身の状況や家族の様子について聞き取りが行われます。
また、主治医からの意見書も提出され、これらをもとに介護度の判定が行われるのです。

介護度には、程度の軽いほうから要支援1と2、要介護1~5までがあります。
要介護とされた時は、介護サービス、要支援とされた時は、介護予防サービスを受けることができるのです。

介護予防サービスを受ける場合は、まずどのようなサービスを受けるのか計画を立てなくてはなりません。
この計画をケアプランと呼びますが、近所にある地域包括支援センターで相談をし作成してもらいます。

その上で、訪問介護等の事業所と契約をすれば、介護予防のサービスが開始されることになるのです。

自分でできる介護予防

適度な運動をする

介護予防に大切なことの一つは、身体の健康を保つことであり、そのためには適度な運動が必要です。
筋力を維持し身体の機能を保つことは、人の手を借りずに生活し続けるために大切なことといえます。

また、転倒をきっかけに寝たきりになる人も多いのですが、日ごろから運動をしていれば転びにくくなるのです。
継続的な運動は生活習慣病の予防にもなり、要介護状態になる危険を避けられます。

散歩や筋トレなど、個人でできることもありますが、地域で高齢者向けの介護予防体操教室が開かれていることもあるので調べてみましょう。

バランスの取れた食事をとる

介護予防のためには、バランスの取れた食事も大切です。
高齢になると筋肉量が落ち、歩けなくなったり転倒したりする危険がありますが、それを防ぐためには特にタンパク質をしっかりとらなくてはなりません。

主食に加えて、野菜や肉を含めた多種類のおかずをとることで、栄養のバランスが取れ、感染症にもかかりにくくなります。
また、バランスの取れた食事は、生活習慣病の予防にも繋がるでしょう。

高血圧や高コレステロール血症で脳卒中になる、糖尿病で人工透析や網膜症になるといった事態は、要介護になる原因となります。
日々の食事に気を付けることは、介護予防にとって大変重要なことといえるでしょう。

口腔ケアをする

介護予防のためには、お口のケアも大切です。
口腔機能が低下すると、しっかり噛むことや飲み込むことが難しくなり、栄養の不足や肺炎につながることもあります。

しっかり歯磨きをするのは当然のことですが、定期的に歯科で検診を受け、清掃をしてもらうことも必要でしょう。
歯槽膿漏の予防をし、入れ歯もきちんと調整してもらうことで、食事がしっかりとれるようになります。

また、嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎の原因になり、死につながることもあるのです。
歯の手入れと共に、お口の体操をするなど小まめなケアでリスクを減らしましょう。

コミュニティに参加する

人とのコミュニケーションをとることは、認知症予防に役立つと言われています。
できるだけ他人と関わる機会を持ち、会話をするようにしたいものです。

子育てが終了し、仕事からもリタイアした後、誰とも喋る機会がなくなったという人もいます。
しかし、趣味のサークル・スポーツクラブ・地域のコミュニティ・ボランティアなどに参加すれば、交流が生まれてコミュニケーションの維持ができるでしょう。

人とのつながりがあれば、精神的にもゆとりが生まれて、いきいきとした老後を過ごせます。
そのことが、介護予防にも役に立つはずです。

介護予防には介護保険の利用の他、自分でも早めの対策を

介護状態になることを予防するには、身体全体の機能保全、栄養状態の改善、認知機能低下の防止が必要です。
心身の衰えを感じたら、早めに対策をすることが大切ですね。

必要だと思ったら、介護認定の申請をして「要支援」のうちに介護予防サービスを受けましょう。
それ以前に、自分自身でも心身の健康に気を遣うことが介護予防のためには大切なことです。

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