介護におすすめの手すり!役割や介護保険を利用した設置方法を紹介!

公開日: 2022年10月05日

更新日: 2022年10月24日

  • 介護・高齢者施設

高齢になり介護が必要になった人は、自宅に手すりが必要となることがあります。 介護用の手すりとは、どのようなものなのでしょうか。

ここでは、介護用の手すりの役割や種類について紹介します。 また、その設置の仕方や選び方についてもみていきましょう。

更に、介護保険を使って手すりを設置する方法についても解説します。

介護における手すりの役割

手すりを設置することは、高齢者の生活における安全を図り、利便性を高める意味があります。
例えば、手すりにつかまって移動するようにすれば、階段等からの転落や転倒の防止が期待できるでしょう。

また、足腰など身体機能が低下してしまっても、手すりを設置することでスムーズに歩けるようになることがあります。
ベッドからの起き上がり、トイレでの立ち座りの補助なども、手すりの設置によって楽にできるようになるのです。

手すりを設置して自分で出来ることが増えると、介護を受けつつも自立した生活が営めます
それによって、高齢者の自尊心が満足されて、精神的にも安定する可能性があるのです。

手すりの設置は、介護を受ける人にとって身体的にも精神的にもメリットがあるといえるでしょう。

手すりの種類

据え置き型

手すりの中でも据え置き型と呼ばれるものは、台座の上に載った手すりを床に置くタイプとなります。
普段座っている椅子や、ベッド等のそばに設置して使うものです。

立ち上がる・座るなどの動作の時、手すりを握って身体を支えられるので、足腰が弱っていても比較的スムーズに動けます。
壁に直接取り付けるわけではないので、工事が必要なく簡単に設置できるのが特徴です。

また、必要に応じて場所を移動できるのもメリットと言えるでしょう。

突っ張り型

天井と床の間に突っ張る形でポールを設置し、高齢者がつかまれるようにするもので、ベッド脇などに使われます。
ポールにグリップが付いていて、これを握りながら立ち上がれるようにしたものです。

また、複数のポールを設置し、その間に床と平行に手すりを設置するタイプもあります。
このポールは、通常の突っ張り棒とは異なり天井と床の部分にしっかりとした支えがついており、外れにくくなっているのが特徴です。

このタイプも特別な工事が不要で、必要があれば比較的簡単に場所を変えることができます
ただし、天井の作りが弱い場所には設置できません。

工事による取り付け型

廊下や階段の壁などに、ネジや釘を使って手すりを直接取り付けるものです。
コンパクトなので、トイレ、浴室や脱衣所など狭いところでも取り付けやすいのが特徴といえます。

また、工事をして取り付けるので、外れる心配がなく安定感がありますね。
体重の重い人などは、このタイプの方が安心かもしれません。

ただし、手すりを工事で取り付けると簡単には移動できないので注意しましょう。
また、壁の材質によっては下地工事が必要となる場合もあり、工事費がかさむ可能性があります。

介護に役立つ手すりの設置場所

玄関

玄関は、手すりがあると便利な場所の一つです。
室内との段差を昇り降りする、靴の脱ぎ履きをするという動作は転びやすいので、手すりを使えば安心ですね。

また、足腰の弱った高齢者には、靴を履く際に一旦座った後そこから立ち上がるのが大変な人もいます。
このような動作を補助し安全に外出できるようにするために、玄関に手すりがあるとよいのです。

玄関の壁に工事で手すりを設置することもできますが、玄関に十分なスペースがあれば据え置き型の手すりを置くこともできます。
また、室内との段差が大きい時は、手すり付きの小さな階段を置く方法もありますよ。

階段

階段に手すりがあると、腕で身体を引き上げることができるので、登る時の負担を減らせます
また、足腰が不安な高齢者は、階段では手すりで身体を支えた方が安心でき事故も防げるでしょう。

階段の手すりは、本人が使いやすい高さで階段と平行に取り付けます。
最上部に壁がない場合は、最後の部分に縦型の手すりも付けると登りやすくなるでしょう。

なお、階段の手すりは、工事で設置するのが普通です。
DIYでは安全な取り付けが難しいので、プロに任せましょう。

浴室

浴室や脱衣所は滑りやすいので、安全に移動するために壁に手すりをつけます。
本人の身長に合わせ、伝い歩きがしやすい高さに設置しましょう。

また、お湯につかる時、立ち上がる時の補助になるよう、バスタブの脇にも手すりを付けます。
縦や斜めに付けて、身体を引き上げやすくすることで、転倒の防止ができるでしょう。

設置方法としては、吸盤で浴室の壁に貼り付けるものもありますが、工事での取り付けの方が脱落の心配がなく安心かもしれません。
その他、バスタブに挟み込んで固定するタイプの手すりもあります。

寝室

寝室では、ベッドや布団の脇に手すりがあると起き上がりが楽になるでしょう。
突っ張り型のポールをベッド脇に立てる方法や、据え置き型の手すりを置く方法などがあります。

また、起き上がった後、リビングやトイレに向かう方向にも壁に手すりがあるとよいでしょう。
特に夜間トイレに行く場合など、明かりが暗い中でも伝い歩きがしやすいよう、廊下まで切れ目なく手すりがあると安心です。

トイレ

トイレに座る、または座った位置から立ち上がるという動作が大変な場合は、それを補助する手すりを付けましょう。
一般的には、工事で壁に縦型かL字型の手すりを取り付けます。

座る時には手すりを握り、ゆっくりと腰を落とすことができますね。
立ち上がる時は、手すりを引き寄せるようにして身体を持ち上げるようにできるのです。

設置場所はトイレのドアやペーパーホルダーの位置にもよりますが、狭いトイレの中で邪魔にならないように工夫しましょう。
また、据え置き型のものでは、便器の両側に床と平行に手すりが来るように設置できるものもあります。

この場合、手すりを下に押すようにして身体を持ち上げることができるでしょう。

介護保険を利用した手すりの設置方法

介護保険の利用

介護保険を使えば、少ない自己負担で手すりを取り付けることができます。
多くの場合、自己負担額は1割(所得によっては2~3割)です。

ただし、介護保険を使えるのは、要支援1~2もしくは、要介護1~5と認定されている方に限ります。
まだ介護認定を受けていない人は、まずは認定を受けることが必要です。

お住まいの自治体の窓口で相談をし調査を受けたのち、介護や支援が必要という判定が出れば介護保険の利用が可能となります。

福祉用具貸与

工事を伴わない突っ張り型・据え置き型の手すりの場合、福祉用具としてレンタルが可能です。
このレンタルも、介護保険を使えば1~3割の負担で利用ができるようになっています。

福祉用具のレンタルをしたい時には、まず担当のケアマネジャーに相談をし、ケアプランに組み込んでもらいましょう。
その上で福祉用具の専門相談員が自宅を訪問し、どのように設置をするか相談の上、レンタルの契約を結びます。

この場合、必ずケアマネジャーと福祉用具の業者を通して設置を進めることが必要です。

住宅改修

介護が必要な人のための手すりの設置には、福祉用具のレンタルの他に住宅改修という方法もあります。
この時にも、介護保険からの補助金支給が受けられるのです。

介護用の改修としては、手すりの設置だけでなく、ドアをスライド式にする、浴室を滑りにくくし段差をなくすなどがあります。
これらのリフォーム費用のうち、9割(所得によっては7~8割)を補助してもらえる可能性があるのです。

ただし、介護保険での支給対象となる工事費は20万円までなので注意しましょう。
また、使えるのは要介護者1人につき1回が原則となります。

手すりの選び方のポイント

手すりの高さや太さ

手すりを設置する際は、手すりの高さや太さに注意しましょう。
本人の身体に合っていない手すりだと、うまくつかめずに事故につながる可能性があるからです。

使う際につかみやすく移動しやすい高さになるように、調整しましょう。
本人がその場で位置を確認してから、設置することが大切です。

手すりが太すぎると、しっかりとつかめず滑ってしまう危険があります。
かといって細すぎると力が入れにくくなるでしょう。

握った時、親指と他の指が軽く触れる程度がちょうどよいと言われています。

手すりの大きさや素材

手すりの素材には、様々なものがあります。
木製、プラスチック製、金属製などがありますが、設置する場所を考えて素材を選ぶ必要があるでしょう。

木やプラスチックは温かみがあり手になじみやすいものですが、玄関の外など屋外の場合は風化しにくいステンレス製が向いています。
屋内でも浴室の場合は、木製だと湿気で傷みやすくなるので避けましょう。

また、手すりの大きさについては、設置するスペースに応じて考える必要があります。
狭い場所に設置する場合、かえって邪魔にならないか確認しましょう。

身体状況に応じたもの

どのような手すりが良いかということは、本人の身体の状況によって異なります。
身体機能のどの部分が弱っているかによって、必要な手すりや手すりの設置の仕方が変わってくるのです。

また、住宅の状況によっても、必要な手すりが違ってきます。
段差のある場所や滑りやすい所など、細かくチェックした上で設置する必要があるのです。

手すりの設置については、介護の専門家であるケアマネジャーに相談をして、本人の身体や住宅の状況を見てもらった上で決めましょう。
どのような場面で困っているのか、しっかり伝えることで、適切な手すりの設置ができるようになります。

介護用の手すりを付ける際にはケアマネジャーに相談を

足腰が弱った高齢者のために、手すりを設置すると安全性が高まります。
また、自分で出来ることが増えるので、介護者は楽になり、本人の自尊心も保てるでしょう。

ただし、介護用の手すりには様々な形、素材のものがあり、設置の仕方も多様です。
本人の身体状況や住宅の状況に合わせて、適切なものを選ぶ必要がありますね。

手すりは、介護保険を使えば軽い自己負担で設置できます。
適切なものを選ぶためにも、まずはケアマネジャーに相談をしましょう。

くらし全般

身元保証

相続・遺言

介護・高齢者施設

葬儀・供養