今からできる孤独死対策。高齢者の孤独死の原因・陥りやすい人の特徴

最近、社会問題となっている孤独死。
一人で誰にも看取られず亡くなってしまう人、特に高齢者が増えており、問題となっています。

一人暮らしの高齢者が孤独死を避けるためには、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、孤独死の原因や、孤独死に陥りやすい人のタイプについて考えてみましょう。

その上で、孤独死予防の対策について、解説していきます。

孤独死とは

一人暮らしの人が、だれにも看取られずに亡くなってしまうことを孤独死と言います。
病院で亡くなったり、同居家族がそばで看取る場合と異なり、寂しい最期となってしまうことが問題となっています。

重い病気や突然の体調不良、風呂でおぼれるといった状況に、一人では対処できず亡くなってしまうことも多いのです。
更に、亡くなった後、発見が遅れてしまい、遺体が腐乱した状態や白骨化した状態で見つかることもあります。

このような孤独死はすべての年齢層で起こりうることですが、近年特に高齢者の孤独死が増加していることが問題となっています。
特に東京などの都市部では、一人暮らしの高齢者が増加しているため、孤独死も目立つようになってきました。

東京都監察医務院の統計によると、令和元年に都内の自宅で亡くなっているところを発見され、検死を受けた65歳以上の一人暮らしの人は3936人。
その約70%が家族ではなく、近隣の人や管理人などに発見されています。

最近では、このような孤独死を避けるため、見守りサービスに自治体が補助を出すなど、対策が考えられるようになってきました。

孤独死の問題点

一人で亡くなっていく本人の辛さ

孤独死によって一番辛い思いをするのは、何より本人です。
亡くなっていく時そばに誰もいないのは心細く、また家族に別れを告げることなくこの世を去っていかなくてはいけない寂しさも残ることでしょう。

時には、それまで特別な病気もなかったのに、突然の事故や体調不良で亡くなることもあります。
そばに誰かいたら、失われなくてもすむ命だったかもしれません。

そういった無念や寂しさを抱え、たった一人で耐えなくてはいけないのが孤独死なのです。

遺族や自治体への負担

離れて一人暮らしをしていた親族が孤独死をしてしまったら、大きな衝撃をうける遺族も多いでしょう。
最期は看取ってあげたかった、感謝を伝えたかった、と心残りを感じるかもしれません。

それだけでなく、遺族には様々な負担がかかります
まず、孤独死の場合、死因を明らかにするため、警察による検死が行われることにショックを受けるかもしれません。

また、遺体が腐乱していたりすると、その後始末をしなくてはならず、専門の清掃業者を入れる必要があるのです。
身寄りのない人の場合、このような手間や費用を自治体が負担することにもなる点も問題となっています。

物件の不動産価値の下落

賃貸住宅に住んでいた場合、孤独死が起こった部屋は事故物件として扱われます。
事故物件になってしまうと、しばらくの間は使えなくなり、貸し出す際は家賃を下げる必要があるのです。

賃貸住宅のオーナーには、大きな損害を与えてしまうことになるでしょう。
また、本人や家族が所有している家や部屋であっても、不動産としての価値は下がってしまいます。

孤独死の原因

核家族化

日本では核家族化が進み、結婚後、親と同居しない人が増えました。
その結果、高齢になって配偶者が亡くなった親は、一人暮らしになってしまうのです。

親と若い夫婦が同居することは、わずらわしさもあり、別居したほうがお互いに気持ちが楽ということもあります。
また、子供が故郷を離れて遠くに就職した場合、老親を呼び寄せて同居することもありますが、慣れない土地に転居するのを嫌がる親も多いのです。

このような事情が一人暮らしの高齢者を増やし、その中には孤独死にもつながるケースもあるのです。

隣近所・地域社会とのつながりの薄さ

昔は近隣との関係が深く、高齢者が一人暮らしをしていても自然に見守ることができました。
ご近所同士、朝夕挨拶をかわし、お互いの家を行き来するような濃密な付き合いがあったため、体調に異変があれば早期に気付けたのです。

しかし、最近では特に都市部を中心に、近所付き合いをしない人が増えています。
その結果、家から出てこなくても誰も心配してくれず、知らないうちに亡くなっていた、ということも起こってしまうのです。

貧困

一人暮らしの高齢者でも、介護や家事のサービスを受けていれば、体調の変化にすぐに気づいてもらえます。
しかし、経済的に厳しい高齢者の場合、このようなサービスを受けることができないことがあるのです。

また、お金がないと健康診断を受けられず、体調が悪くても病院に行かないことが考えられます。
その結果、体調を崩しやすくなり、健康に配慮した食事や運動もできなくなる可能性があるのです。

貧困に陥った高齢者の場合、孤独死のリスクは高まるといってよいでしょう。

孤独死に陥りやすい人の特徴

家事が苦手

家事が苦手な人の場合、孤独死のリスクは高まります。
なぜなら、家事ができないことが、健康を損なうことにつながるからです。

例えば、料理が苦手だと外食を頼りがちになり、栄養のバランスが崩れてしまいます。
この場合、生活習慣病を引き起こし、結果的に心臓病や高血圧など突然死につながる危険があるのです。

また、洗濯や掃除ができないと清潔を保てず、感染症にかかるリスクも高まるといえるでしょう。
掃除ができず室内がいつも散らかっていると、転倒事故の恐れもあります。

人付き合いが苦手

人付き合いが苦手な人も、孤独死の危険が高まります。
なぜなら、体調が悪くなっても他人に気付いてもらえず、助けてもらえなくなる恐れがあるからです。

また、誰かに体調のことを相談し、助けてほしいと思っても、そのことを口に出して言うことができません。
例えば、親族や行政機関に病気や介護の相談をすることを面倒に感じる人もいます。

中には、医師と話したくないから病院にすら行きたくないという人もいるのです。
このような場合、突然具合が悪くなってそのまま亡くなる、ということが起きやすくなるといえます。

金銭的余裕がない

金銭的に余裕がないと、身体に気を遣うことができなくなり、孤独死のリスクも高まります。
なぜなら、栄養のバランスがとれた食事や、運動の機会を持つ余裕がなくなるからです。

安くてお腹がいっぱいになることだけを考えて食事を選ぶと、脂質や糖質に偏り、生活習慣病のリスクが高まります。
また、体調に異常があっても、お金がないと病院に行くことをためらってしまうもの。

このようなことが、病気のリスクを高め、孤独死につながってしまうのです。

孤独死への対策

家族の定期的な連絡

身内に一人暮らしの高齢者がいる場合、定期的な声掛けが孤独死予防のために必要です。
普段から体調を気に掛けることができ、いざというときには早期に対処できるからです。

例えば、1日に1回から数回、決まった時間に電話やメールで連絡を取り合うとよいでしょう。
きちんと食べているか、冷房暖房を適切に使っているか、具合の悪いところはないか、等確認できます。

また、入浴時に倒れてしまうのが心配だからと、お風呂に入る前後に電話をする、という人もいますよ。

隣近所での声かけ

ご近所付き合いがある人なら、お互いに声を掛け合うのも一つの方法です。
ご近所同士なら、異変に気付きやすく、すぐに対処できるでしょう。

同じ時間にゴミ出しや散歩をし、近所の人と挨拶や雑談をするようにすると、お互いの状況や体調が見えてきます。
「いつも顔を見せる人が、何日か出てこない」「郵便受けに新聞がたまっている」等の場合には、気遣ってもらえるでしょう。

自分が助けてもらうだけでなく、ご近所に何かあったら出来る範囲で助けてあげる、という関係を作っておくと、いざという時に役立つはずです。

見守りサービスの利用

最近では、一人暮らしの高齢者を見守る様々なサービスが出てきています。
身寄りのない人や、家族が遠方に住んでいる人は、このようなサービスの利用が役に立つでしょう。

例えば、定期的に自宅を訪問して状況を確認してくれるサービスがあります。
最近では、電気ポットやテレビのリモコンと連動して、これらの機器を使っているかどうか遠方の家族に通知してくれるサービスもあるのです。

また、警備会社と契約して、いざという時にはボタン一つで駆けつけてくれるものも。
このサービスには、室内にセンサーを設置し一定時間動きがない場合、警備員が駆けつけてくれるプランもあります。

高齢者施設への入居

一番安心なのは、高齢者施設への入居かもしれません。
施設のスタッフが、夜間も見回りをして状況を確認してくれるからです。

また、食事や清掃・入浴などの面倒も見てくれるため、体調を整えやすくなります。
一人の気ままな生活ではなく、経済的な負担もありますが、周囲に人がいるという安心感は他にないメリットと言えるかもしれません。

孤独死を避けるためにも利用したい身元保証サービス

本人も周囲も辛い思いをする孤独死は、できるだけ避けたいもの。
自分一人でやるべき対策もありますが、一人でできる事には限界があります。

そこで紹介したいのが、身元保証をしてくれる会社や団体です。
身元保証相談士協会は、生前から老後までお客様を支えるパートナーとなります。

例えば、高齢者施設の入居手続きや必要品の購入代行をしたり、希望の供養や遺言を執り行ってくれます。
孤独死のリスクも大きく減らしながら、自身の希望に沿った老後や死後のサポートをしてくれるのが、身元保証サービスなのです。

もし、頼れる人がおらず老後や死後に不安を抱えていらっしゃる際は、こうした専門家に相談することをおすすめします。

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