独身の人の平均貯金額とは?老後に備えた貯金の増やし方を解説!
公開日: 2021年11月02日
更新日: 2022年04月13日
- くらし全般
独身の人は「独身貴族」などといわれますが、実際どのくらいお金に余裕があるのでしょうか。 「正直みんな貯金がどのくらいあるの?」と気になりますね。
ここでは中高年世代の独身者が、平均してどのくらい貯金があるか紹介します。 特に老後の生活がだんだん心配になってくるこの世代にとって、貯金の額は重要な問題です。
「なぜ貯金をしておく必要があるのか」を考え、貯金を増やす方法についても解説します。
独身の人が増加中
近年、日本では独身を通す人が増えているといわれています。 結婚せずに一生を過ごす人は、どのくらいいるのでしょうか。
厚労省で発表している「50歳時の未婚割合の推移」を見てみましょう。
結婚するのは何歳でも可能ですが、50歳時の未婚率は「生涯未婚率」といわれることがあるのです。
これによると、2015年の時点では男性で23.4%、女性で14.1%が結婚していないことがわかります。 しかもこの割合は年々増えており、今後も増加するだろうと予測されているのです。
独身の人の平均貯金額はいくら?
独身の人の場合、平均してどのくらいの貯金を持っているのでしょうか。 金融広報中央委員会が、令和2年に実施した 「家計の金融行動に関する世論調査」を見てみましょう。
この調査は全国2500人の単身世帯にアンケートを取って、貯蓄の状況を調べています。
これによると、40代の平均貯金額は666万円。 また、50代は平均で924万円、60代では1,305万円とのことです。
この数値を見て、独身の人は皆こんなに貯金があるのか、と驚いた人もいるかもしれません。
ただし、これはあくまで平均値であるため、多くの人がこれほどの金融資産を持っているとはいえないでしょう。
平均値は貯金が多い人に吊り上げられてしまっており、実態はもう少し低いことが予想されます。
独身の人が老後に備えて貯金するべき理由
老後にはまとまったお金が必要になる場合が多く、それに備えて貯金が必要です。
どのようなお金が必要なのかみていきましょう。
入院や手術
高齢になると、入院や手術をしなくてはならず、そのためにまとまった費用が必要、ということも起こります。
誰でも年を取ると、多かれ少なかれ身体に不具合がでてくるものだからです。
例えば、高齢者は転んで怪我をするということも多くなってきます。
若い時とは異なり、ちょっとした転倒が骨折につながって手術、ということもあり得るのです。
また、年齢を重ねるとガンにもかかりやすくなるといわれています。
脳卒中や心臓病などになる人も、多くなるものです。
いざという時に、十分な貯蓄がないと、納得のいく治療を受けることができないかもしれません。
お金がないために、検診や通院を避けていては、治る病気も治らなくなってしまいます。
その時になって後悔しないために、多少の入院費や治療費をまかなえるようお金を貯めておきたいものです。
老人ホームへの入居
独身の人の場合、老人ホームに入る可能性が高く、そのためには、ある程度の貯蓄が必要といえます。
老人ホームに入居するためには、最初にまとまった入居費が必要で、その後も月々の利用料の支払いがあるからです。
家族のいる人なら、高齢になって心身に不具合が出ても、介護をしてもらえるかもしれません。
しかし、一人きりで生活している場合、誰かに介護をお願いするしかないのです。
また、独身の人が老人ホームに入るのは、認知症になったり、足腰が弱って介護が必要になる、というだけではありません。
一人で暮らしていると、孤独死のリスクが高まることも老人ホームへの入居の理由となります。
安心して老後を過ごすために、老人ホームに入りたいと思っても、十分な貯蓄がないと年金だけでは費用が足りないことが多いのです。
死後の手続き
老後の心配としては、死後のことも含まれます。
独身の人の場合、自分自身の葬儀や供養の費用は、自分で用意しておく必要があるでしょう。
家族のいる人なら、死後のことは任せてしまえばよいかもしれません。
しかし、独身の人は十分なお金を用意して、葬儀や供養をきちんと行ってもらえるよう手配が必要です。
葬儀社を事前に手配し、お墓のことを決めておくようにしたいもの。
先祖代々のお墓を今後守ってくれる人がいないようなら、墓じまいをしたり、永代供養のお墓を用意する必要がありますね。
お墓の購入や葬儀の生前契約には、お金がかかります。
遺品の整理などを請け負ってくれる業者にお願いするとしたら、その分の費用も考えておく必要があります。
納得のいく形で人生の終わりを迎えるためには、やはり十分な貯蓄が必要といえるでしょう。
独身の人が貯金額を増やすために
ライフプラン・マネープランをたてる
貯金額を増やそうと思ったら、まずライフプラン・マネープランを立てることです。
自分の将来を考えることで、どれくらいのお金が必要か分かり、貯蓄の目標が立てやすくなります。
今後、いつ退職するのか、退職金はいくらになるのかということを考えてみましょう。
年金がいくらもらえるのか、という点も確認が必要ですね。
月々どのくらいの生活費が必要なのか、またいざという時のためにどのくらいの費用がかかるのか計算しましょう。
その上で、足りなくなりそうなお金をコツコツと貯めていくことが大切です。
また、日ごろ使っているお金を改めて見直すことで、無駄な出費を減らすこともできます。
スマホの料金や使っていないサブスクリプションなど、見直しやすいところから削っていきましょう。
定年を過ぎても働く
今の貯蓄や退職金だけでは安心できない、という場合は、定年後も働くことを視野にいれましょう。
最近では、65歳を過ぎても働いている人は多くいらっしゃいます。
シニア向けの仕事は、ハローワークやバイトアプリなどでも探せます。
身体を壊さない範囲で、できる仕事はないか探してみましょう。
仕事をすることで、定年後も規則正しい生活が送れますし、社会とのつながりも保てます。
ただし、年金をもらいながら働く場合、収入が多すぎると月々の年金額が減ってしまうので注意が必要です。
年金事務所で相談をするか、「ねんきんネット」で試算をすると、どのくらい働くのがお得かわかるので、確認してみましょう。
資産運用を行う
お金を貯める方法としては、貯金の他に資産運用も考えられます。
投資をすることで利益を得て、お金を増やす方法です。
最近は金利が低いため、普通預金や定期預金では、ほとんどお金が増えません。
手持ちのお金を増やそうと思ったら、投資をするのが早道です。
投資は難しいと考えられがちですが、投資信託なら運用をプロに任せることができます。
また、最近ではNISAという制度を利用すると、一定の額までは利益に税金がかからないのでお得です。
最近では、つみたてNISAといって、月々決まった額を投資できる商品も出てきました。
このようなものを利用して、コツコツ貯金を増やすとよいかもしれません。
ただし、投資の場合は元本保証ではないという点に注意が必要です。
お金が減ってしまうリスクもあるので、安定した商品かどうか慎重に見極めて使うようにしましょう。
中高年になったら独身者は貯金をしっかり考えたい
独身者の貯蓄平均額は、思いのほか高いと感じたかもしれません。
ただし、独身の人もそれぞれ事情が異なり、がっちり貯めている人もいれば、全くお金がない人もいることが考えられます。
いずれにしても、老後には自分一人で安定して暮らせるだけのお金を持っておきたいもの。
特に独身の人は、自分の死後のことも考えて、きちんと準備をしておきましょう。
自分の経済的状況をしっかり把握して、必要な分を貯金することが必要です。
無駄を削り、必要なら少しでも働くなどして安心できる老後にしていきましょう。
貯蓄をして老後の生活に備える独身の方へ
老後にもいきいきとした生活を送るためには、ライフプランを立てて貯金をしていくことが大切です。
しかし、老後の生活の不安は金銭面だけでは解決できないものです。
独身の方では、高齢者用施設への入居や病気になった際の入院、万が一亡くなられた場合の葬儀はどうすればよいのかと、不安に感じる方もいらっしゃるはずです。
そこでおすすめしたいのが、「身元保証相談士協会」という身元保証を行っている団体です。
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