独身者のライフプランとは?メリットや立て方について紹介します!
公開日: 2023年01月27日
更新日: 2023年01月27日
- くらし全般
生涯結婚せず、独身で過ごす人が増えていると言われます。
このような人の場合、ライフプランを立てることが大切です。
独身の人にとって、なぜライフプランが必要なのでしょうか。
ここでは、ライフプランを立てるメリットについて解説します。
また、どのようにライフプランを立てればよいのか、その方法も確認していきましょう。
独身者が増加中?
近年、結婚しない人が増えていると言われています。
確かに、厚生労働省の調査によると生涯未婚率(50歳時点で結婚した経験のない人の割合)は、増加していることが分かるのです。
2020年の時点で、男性の生涯未婚率は28.3%、女性の場合は17.8%。
1995年では、それぞれ9.0%、5.1%だったので、大幅に増えたことが分かりますね。
独身の人が増えた背景には、経済的な厳しさや出会いの難しさがあると言われています。
また、家庭を持つことを当然とする考え方が変化し、自身の生活を大切にする価値観が広がったためとも考えられているのです。
独身者がライフプランを立てるメリット
老後の不安を減らせる
ライフプランを立て、将来の人生設計を行うことで、様々なリスクに対応できます。
独身での生活は気楽な部分も多いのですが、漠然とした不安を抱える人もいるでしょう。
例えば、心身が衰えたときに起こるトラブルや、自分の死後の手続き等が気になるかもしれません。
このような重い課題から目を背けず、あらかじめ計画を立てることで、不安から解消される効果があります。
また、自分が最期を迎える時までにすべきことは何か、具体的に考えることができるでしょう。
お金を計画的に貯めることができる
ライフプランを立てておくと、計画的に老後の資金を貯められます。
早い時点から計画的に貯蓄をすることができ、無理なく資金の用意ができるでしょう。
高齢になってから一番心配なのは、お金の問題です。
特に、老後は急に体調を崩して入院するなど、イレギュラーな出費がある可能性があります。
このような時、まとまった資金が必要な場合も出てくるでしょう。
ライフプランを立てる中で、そういった出費のことも具体的に考え、貯金や投資によって備えることができます。
独身者のライフプランの立て方とは
ライフプラン表をつくる
まずは、ライフプラン表を作ってみましょう。
自分のライフイベントや今後どんなことをしたいか、大体の年齢と共に詳しく書き出してみるのです。
ライフイベントとしては、退職の時期や高齢者施設への入所なども想定して大体の年齢を記載します。
また、年に1回は旅行をしたい・自宅を購入したいなど、希望する事柄も具体的に書いてみましょう。
その上で、各々どれくらいのお金が必要なのかという点も考えて記載しておきます。
あまり考えたくない部分かもしれませんが、葬儀やお墓についても検討し費用を調べておくことが大切です。
老後資金を計算する
例えば、2020年度の家計調査(総務省)によると、65歳以上、単身世帯の消費支出は月平均133,146円となっています。
もしも80歳まで生きたとすると、133,146円×12ヶ月×15年=約2400万円必要ということになりますね。
65歳で仕事を辞めて年金生活になるとしたら、この月13万円のうち、どの程度を年金でまかなえるか計算する必要があります。
日本年金機構の「ねんきんネット」で、どのくらいの年金がもらえるか確認してみましょう。
また、金融庁や銀行から収支のバランスをシュミレーションできるサイトが提供されているので、これを利用する方法もあります。
その上で、足りない分は定年までに貯蓄をしておく必要がありますね。
現在の貯蓄では厳しそうということがわかれば、節約や貯金の積み増しを検討することも必要です。
なお、大病など予期せぬ事情で出費がかさむことも考えられるので、資金計画にはゆとりを持たせておきましょう。
ここで、今一度ライフプラン表を見直し、どうやってゆとりのある老後を確保するのか検討してみることも大切ですね。
ライフプランをたてることで安心して独身生活を楽しめる
独身の人の生活には、家族持ちの人と比べて自由な部分があります。
しかし、家族を頼れない分、将来に不安を抱えることもあるでしょう。
また無計画に生活をしていると、高齢になってから「こんなはずではなかった」と後悔することもあるかもしれません。
ライフプランを立てることで、しっかりと現実とお金の問題を見つめ、堅実な老後を迎えることができます。
安心して独身生活を満喫し、経済的にも精神的にもゆとりのある老後を迎えるために、ライフプランは役に立つはずです。