永代供養とは

公開日: 2020年07月29日

更新日: 2022年05月11日

  • 葬儀・供養

永代供養とは、遺族に代わり寺院や霊園が遺骨を預かり永続的に管理・供養することをいいます。
無期限という訳ではなく、33回忌までなどと契約期間が定められている場合がほとんどです。
一般的に、契約期間が過ぎた後は他のご遺骨と一緒に合祀されます。 基本的には、永代供養料を支払うのみでその後に管理料などを支払う必要はありません。
永代供養は、お墓を所持していない方や建てる費用がない方、お墓を継承する人がいない方、ご遺族にお墓の維持、管理の負担をかけたくない方におすすめの納骨方法になります。
寺院や霊園が永代にわたり供養してくれるため、お墓に関しての心配はありません。

永代供養のお墓の種類

永代供養には、大きく4つのお墓の種類があります。

単独墓

単独墓とは、通常のお墓同様に、個人ごとの墓石を建てて納骨ができるお墓です。
一般的な寺院墓地では、一定期間は単独で供養できますが、契約期間が過ぎた後は、合祀されます。 費用の相場は40万円ほどになります。
その他、永代供養料とは別に墓石料が必要になる場合もありますので、事前に調べておきましょう。

集合墓

集合墓とは、シンボルとなる石碑などはひとつで、納骨スペースが個別で設けられているお墓です。
単独墓と同じく、契約期間を過ぎると合祀されます。費用の相場は20万円前後になります。

合祀墓

合祀墓(共同墓・合同墓)とは、納骨場所を個別にせず、他の方の遺骨と一緒に埋葬されるお墓で、一般的に供養のために記念碑が建てられていることが多いです。
費用の相場は3万~10万円ほどで、単独墓や集合墓よりも費用がかかりません。 しかし、一度合祀墓に入れた遺骨は取り出すことができませんので、改葬するのは難しいです。

納骨堂

納骨堂とは、基本的にお墓を持っていない方が、遺骨を安置して供養することのできる場所のことをいいます。
一人用や夫婦用、家族用などの種類がいくつかあり、寺院墓地や霊園によって様々です。 費用は、種類や形式で変動します。

永代供養のメリットとは?

寺院や霊園が供養や管理をしてくれる

永代供養では、寺院や霊園が代わりに供養をしてくれますので、お墓を継承する人がいない方なかなかお墓参りへ出向いて供養ができない方、または遺族にお墓の維持や管理の負担をかけたくない方におすすめです。
お墓を持っていても管理ができず無縁仏になってしまうことなく、しっかりと供養をしてもらえますので、お墓のことで心配はなくなるでしょう。

費用がおさえられる

永代供養では、単独墓で墓石を購入する場合を除き、一般的なお墓を建墓するよりも費用がかからず、お墓を所持していない方お墓を建てる費用がない方におすすめです。
お墓を建てるとなるとどうしても金銭的な負担が大きくなってしまいますが、一度永代供養料を支払ってしまえば、納骨された後のお布施などの追加費用の心配もありません。

誰でも利用できる

一般的なお墓を建立する場合、そこの寺院や霊園の宗派などを問われることがありますが、永代供養では宗派や宗旨は問われず、誰でも利用することが可能です。
ただし、寺院によっては檀家とならないと利用できない場合もありますので、事前に確認が必要です。

永代供養の注意点とは?

個別に参拝するための墓石がない

永代供養には供養墓はありますが、個別に参拝するための墓石がありませんので、一般的なお墓のようにお花を供えたり、お線香を供えたりすることができません。

一度合祀したらやり直せない

永代供養では、納骨後すぐに合祀してしまいます。 合祀とは、骨壺から遺骨を取り出した後、他人の遺骨と一緒に埋葬することをいいます。
一度合祀をしてしまうと、やり直しはききません。 遺骨が合祀されると、他人の遺骨とひとまとめになってしまうので、後から特定の遺骨だけを取り出すということができなくなってしまいます。
そのため、親族が後から分骨したい場合や、代々のお墓に入れたいなど希望があっても希望に添える事はできません。
永代供養を家族や親族の方々と相談せずに契約してしまうと、一般的なお墓参りをして供養をしたいと考えている親族がいる場合などに、トラブルの元になってしまうこともあります。
そのため、事前にご家族や親族の方々に相談をしておくことが大切です。
お墓は、お墓に入る本人だけのものではなく、ご家族や親族の方のためのものでもありますので、周りのご家族とよく話し合い、お互いに納得のいくようなお墓選びをしましょう。

また、近年、少子高齢化により後継者がいなかったり、高齢でお墓参りに足を運べなかったりする人が増えてきています。
後継者がいない方、ご家族が遠方に住んでいる方、親族に負担をかけたくない方などには、永代供養をおすすめいたします。

亡くなった後に頼ることが出来る人がいないため、永代供養を考えている方

最近ではお子様がいないご家庭や、ご家族やご親族の方が遠方に住んでいたり、関係性が希薄になっている方が増えています。
そのため、自分の身の回りの人に負担がかからないように、寺院や霊園が管理を行ってくれる永代供養を行いたいと考えている方もいらっしゃると思います。
そのような方の中で死後の事務に対して不安がある際は、その場合は身元保証をしてくれる会社や団体を頼りましょう。
様々な身元保証の会社や団体がありますが、例えば、「身元保証相談士協会」は希望の供養方法や遺言を取りおこなったりと「家族代行」をしてくれます。
必要があれば、生前に必要な高齢者用施設の入居の手続きと必要品の購入代行・入院の手続きと必要品の購入代行から緊急時の駆け付けもしてくれます。
老後の生活サポートや亡くなった後の供養や手続きにご不安があれば、無料で専門家に問い合わせができますので、活用してみてもいいでしょう。

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