一周忌法要について

公開日: 2020年07月30日

更新日: 2022年05月11日

  • 葬儀・供養

故人がなくなってから1年目の命日には一周忌法要を行います。
一周忌法要では遺族や親族が集い、僧侶が読経をし、焼香、食事(お斎)をおこなうという流れとなります。
一周忌法要は年忌法要の中でも特に重要とされる法要なので、その意味合いを確認し当日を迎えられるようこちらで解説させていただきます。

一周忌とは

一周忌は故人が亡くなってから1年目の命日におこなわれる法要のことです。
仏教では、故人の供養するため、定められた年に営まれる法要のことを年忌法要といいます。
一周忌は年忌法要の中でも特に重要な法要とされています。 四十九日を過ぎると忌明けとなりますが、一周忌を終えると遺族は一つの期間の節目として、故人を偲ぶ段階に移るようになります。
このことを一般的に「喪が明ける」といいます。

またご遺族がきちんと一周忌法要を営み、善行を積むことによって仏様が故人を転生させてくれるとされています。
正確には故人が亡くなってから1年目の日が法要の日となりますが、近年は参列者の都合を調整することも難しくなっているので日にちをずらして行うこともできます。
ただし、その場合には命日よりも前倒した日程で行うのが通例です。

一周忌と一回忌の違い

一周忌と一回忌は言葉として類似しているので、混同している方も多いかと思われますが、意味合いは全く別物になります。
そもそも「忌日」というのは故人の命日のことを言うため、一回忌は故人が亡くなった日のことを表しています。
対して一周忌は故人が亡くなってから1年後の節目の日のことです。
3回忌にも法要が行われますが、命日を基準に数えるため、亡くなってから3年目ではなく2年目に営まれる法要となるので気を付けましょう。

一周忌法要のための準備

重要な法要である一周忌法要を恙なく執り行うには、遺族が当日までに準備を進めていくことが大切です。
一周忌法要に向けて行うべきこと確認していきましょう。

◇法要の日程を決める

最も理想的な日程は故人の命日の当日に行うことですが、平日に命日があたると参列者の都合がつかない場合もあるため、土日に日程調整されることも多々あります。
親族はもとより参列いただきたい友人や知人に連絡をとり、事前に予定を確認しておきましょう。
ただし命日よりも法要の日が後になってしまうのはあまりよくないため、週末等に行う場合には、前倒しの日程で組むように調整しましょう。

◇法要の会場や食事の手配

日程が決まり次第、法要を行う場所の予約を行います。
一般的に法要を行うのは菩提寺やお墓のある霊園の法要室を利用するため、早めに手配をしましょう。法要後の食事(お斎)についても準備が必要です。
日程や参加する人数を確定し、レストラン等に一周忌法要である旨を伝え予約を取っておきましょう。

◇僧侶の手配

一周忌法要ではお経をあげてもらうため、僧侶の手配は必須となります。
日程が決まり次第早めに連絡を取ることをお勧めします。
菩提寺がある場合には、法要の会場予約を押さえるのとともに読経の依頼をすれば、スムーズに準備が進められます。
菩提寺を持たない方やご事情により菩提寺の僧侶の手配が難しい方は、葬儀社に相談し、僧侶の派遣をお願いする方法もありますので、葬儀や四十九日法要でお世話になった葬儀社に問い合わせてください。
なお僧侶へお渡しするお布施やお車代なども事前に準備しておけば当日に焦ることがありません。
相場としてはお布施が3万円程度、お車代が5000円から1万円程度になります。
僧侶が食事の席を辞退した場合には御前料も忘れずにお渡しください。あくまで一般的な金額であり地域の慣習やお寺によっても異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

◇出席者への案内

遺族や親族など近親者のみで法要を営む場合には、電話での連絡で問題ありません。
故人の生前お世話になった方や、友人知人などをお招きし大規模に行う予定であれは、案内状を郵送します。

◇引き出物の準備

参列者が持参する香典へのお返しとして、引き出物を準備しておきましょう。
金額の相場はお斎と引き出物を合わせて、香典といただいたお供え物の半額から7割程度が妥当であると考えられます。
引き出物につける熨斗の表書きには、黒墨で「粗供養」「志」と書き、水引には黒白か銀の結び切りを用います。
品物は後に残るものはよくないとされる香典返しとは異なり、使い切れないものでもよいとされています。
石鹸やタオルなどの日用品のほか、近年はカタログギフトなどを選ばれる方も多いようです。
なお法要後に食事会を予定しない場合には、折り詰めの料理と酒の小瓶を引出物とあわせてお渡しできるよう用意しておきましょう。

当日の流れ

一周忌法要は取り決めた形式があるわけではありませんが、一般的に下記の流れで進められます。
施主の方は挨拶を複数回行いますので、当日までに話す内容をまとめておきましょう。
① 僧侶の入場 ② 施主の挨拶 ③ 僧侶の読経 ④ 施主および参列者のご焼香 ⑤ ご焼香後、僧侶の法話 ⑥ 僧侶の退場 ⑦ お墓参り ⑧ 施主の終了の挨拶、 食事会  

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一周忌について知る中で故人を偲ぶ側のことは理解できたと思います。
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