納骨堂

公開日: 2020年07月30日

更新日: 2022年05月11日

  • 葬儀・供養

はじめに納骨堂についてご説明いたします。 納骨堂とは、遺骨を収蔵するスペースが立ち並ぶ屋内型施設のことをいいます。
一般的なお墓と納骨堂の大きな違いは、遺骨を土に埋めずに収蔵する点です。
今までは、遺骨を一時的に預かる場所でしたが、近年では納骨堂のあり方が変化し、お墓の代わりとして利用される方が増えています。
墓地を建てる広さが必要ありませんので、現在、土地が不足しつつある都心部を中心に増加しており、多くの寺院や公営・民営の霊園などが納骨堂を運営しています。

納骨堂の種類

納骨堂は、主に4つの種類があります。簡単にご説明いたします。

機械式

機械式納骨堂とは、可動式納骨堂のことをいい、お墓参りの際に、所定の位置にお位牌や骨壺が自動で移動するシステムを取り入れている納骨堂です。
基本的に、契約時に渡されるICカードなどの専用カードを機械に通し、タッチパネルで操作をします。
スクリーンに遺影が投影されるものや、故人が好きだった音楽が流れるものなど、寺院や霊園により多種多様です。 また、納骨堂の中では比較的値段の高いものとなっています。

仏壇式

仏壇式納骨堂とは、上段に位牌を安置する仏壇、下段に納骨スペースが設けられている納骨堂のことをいい、霊廟(れいびょう)型ともいいます。
一般的に、一家族につき一列使用するため、他の家族と上下に安置されることはなく、遺影やお花をお供えすることもできます。また、納骨堂の中では比較的値段が高く設定されているものもあります。

ロッカー式

ロッカー式納骨堂とは、名前のとおりロッカーのように同じ大きさのお壇が並んだ棚に骨壺を納める納骨堂のことをいいます。
大きく分けて2種類あり、参拝時に納骨壇を開くものと、納骨壇の前に参拝用のご本尊が用意されたものがあります。
また、お花をお供えするための個人の範囲は狭くなっていますが、納骨堂の中では比較的値段が低いものとなっています。

位牌式

位牌式納骨堂とは、内仏様の周りに位牌を立て、遺骨は別の場所に納骨されている納骨堂のことをいいます。
お参りの際に骨壷を出すことができず、骨壺の安置場所が他の方と一緒になってしまいますが、納骨堂の中では比較的価格設定が低くなっています。

納骨堂をおすすめする方

納骨堂を利用する際のメリットをご説明いたします。

継承者がいない方

近年、お墓の承継者がいない家族が増えてきています。
納骨堂に遺骨を納める場合、継承者がいない方やもしも継承者がいなくなってしまった場合でも、永代供養をしてもらうことが可能です。
また、納骨堂は一般的なお墓と違い、管理の必要はありませんので、転勤などで転居することが多い方にもおすすめです。
一般的な納骨堂であれば、簡単に遺骨の移動ができるため、お住まいの近隣の施設に移すことも可能です。

天候や季節に左右されない

納骨堂は基本的に屋内施設ですので、雨や風のような悪天候の際にも影響を受けずにお参りができます。
また、冷暖房が完備されているため、季節に関係なくいつでも快適にお参りすることができます。

費用をおされられる

納骨堂は一般的なお墓と違い、墓石を建てる必要がありませんので、墓石代や墓地使用料などはかかりません。
また、プランによっては高額になってしまう場合もありますが、お墓のメンテナンス費や寄付金、護持費などもない場合が多く、比較的安価な費用で納骨することができます。

アクセスに便利な立地が多い

納骨堂は一般的な墓地のように広大な敷地が必要ありませんので、駅から近い場所や都市部を中心に建築されており、比較的アクセスしやすい場所にあります。
都市部にお住まいの方や、頻繁にお参りに行く方におすすめです。

納骨堂の注意点

納骨堂を利用する際の注意点をご説明いたします。

参拝方法やお供え

納骨堂は、一般的なお墓よりも埋葬スペースが狭いため、混み合う時期は参拝に並ばなければならない場合もあります。
また、限られたスペースしかないため、お供えができない場合や、屋内であるため線香などの火の使用ができない場合も多いです。

合祀後はご遺骨を取り出せない

一般的に、納骨堂は個別に遺骨を保管できる期間があらかじめ決められているため、契約期限をすぎると合祀墓に埋葬されてしまいます。
合祀とは、他の方の遺骨と共に埋葬される供養方法で、合葬墓に入った後、遺骨を引き取ったり移動したりすることはできません。
そのため、後から改葬などができなくなってしまいます。
継続したい場合は、更新料を支払えば引き続き遺骨を保管してもらえますが、その場合お墓を購入するよりも費用がかさんでしまうこともあります。

災害による粉骨の可能性がある

納骨堂は屋内施設の為、震災や家事などの災害による粉骨の可能性があります。
しかし、災害については耐火構造や耐震構造などを備えている納骨堂も増えてきていますので、事前に調べておくと良いでしょう。
近年では、従来とは違った納骨堂もでてきており、施設によっては葬儀ができたり、家族で代々利用できたりするところもあります。
家族や親族とよく話し合い、お互いが納得できるようなお墓選びをしましょう。

納骨堂での供養をして欲しくても亡くなった後に頼れる家族がいない方

最近ではお子様がいないご家庭や、ご家族やご親族の方が遠方に住んでいたり、関係性が希薄になっている方が増えています。
そのような方でも希望の納骨堂に入りたいという方もいらっしゃると思います。その場合は身元保証をしてくれる会社や団体を頼りましょう。
様々な身元保証の会社や団体がありますが、例えば、「身元保証相談士協会」は希望の供養方法や遺言を取りおこなったりと「家族代行」をしてくれます。
必要があれば、生前に必要な高齢者用施設の入居の手続きと必要品の購入代行・入院の手続きと必要品の購入代行から緊急時の駆け付けもしてくれます。
少しでも老後の生活サポートや亡くなった後の供養や手続きにご不安があれば、無料で専門家に問い合わせができますので、活用してみてもいいでしょう。

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