三回忌法要について

公開日: 2020年07月30日

更新日: 2022年05月18日

  • 葬儀・供養

仏教では通夜や葬儀が営まれた後も、供養として一定の時期ごとに法要が行われます。宗派や地域などにより呼び名や慣習、儀式の仕方は様々ですが、故人を偲ぶ気持ちに差異はありません。
こちらでは、年忌法要の一つである三回忌をテーマとし法要の考え方やマナーについてお伝えします。

三回忌とは

三回忌は故人の亡くなった日から満2年の命日に営まれる法要になります。三回忌という言葉から、三年後ではないのかと誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、「忌日」は亡くなった日を一回目と数えるため、亡くなられた翌々年の忌日が三回忌となります。
そもそも仏教では法要を行う日を定めており、亡くなった日から四九日までに行う法要を「忌日法要」、その後一周忌、三回忌、七回忌など一定の期間をおいて行われる法要を「年忌法要」といいます。
人は死後四十九日まではあの世とこの世をさまよっており、この期間中は7日ごとに閻魔大王などの十王から裁きをうけ、四十九日目に行き先が決まると考えられています。その後の年忌法要は極楽浄土の故人がさらに精進の道へ導かれるよう残された遺族が供養のため営むものになります。
七回忌の後は十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌と続き、宗派や地域にも考え方は違いますが、三十三回忌を迎えて法事の締めくくりである弔い上げとなることが多いようです。

三回忌法要の準備

三回忌法要の当日を迎えるにあたり、施主が中心となり準備を進めていきます。下記にて必要なことをまとめましたのでご確認ください。

◇日時、場所の決定

一般的に三回忌法要の施主は葬儀にて喪主を務めた親族が行いますが、ご事情により務めるのが難しい場合には血縁上近い方が執り行う傾向にあります。 施主は参列する方の都合を取り仕切り、三回忌法要の日程を決めます。日程の理想は本来の三回忌に当たる日である亡くなってから満二年目の祥月命日に営むことですが、その日が平日であると親族や友人が集まることが現実的ではないため、三回忌より手前の土日祝日に行われることが多いようです。 ご自宅以外の場所で行う場合は菩提寺や法事用の会館に事前予約の確認が必要になります。
併せて僧侶の手配もお願いできないか聞いておきましょう。特に三回忌法要がお盆やお彼岸の時期などに重なると会場を確保できない可能性があります。慌てることのないよう余裕をもって日時を決めたほうがよいでしょう。 一般的に法要後には参列者が集う会食の席が設けられます。法要の場とは別の場所で会食を行う場合には、料理店を選定し三回忌法要の会であることを伝え、予約をとる必要があります。法要後の会食であるお斎の相場は一人当たり三千円から一万円程度です。
なお必ずしも会食を行わなければいけないわけではないので、法事の時間によっては席を設けないケースもあります。ただし地域や人によってはお斎の本来の意味合いを大切にしている場合もありますのでご状況に応じてご検討ください。

◇参列者へ案内状を送付する

三回忌法要の規模にもよりますが、家族のみではなく故人の知人や友人もお招きする場合は案内状の作成が必要です。案内状は返礼品を注文する業者のほか、葬儀社等でも作成の依頼を承っていますので、日時に余裕をもって発注するようにしましょう。

◇返礼品の準備

参列者よりいただいたお供え物やご香典のお返しが返礼品です。相場は頂いたものの半分から3分の1程度、金額にして3千円から5千円程度のものを選択される方が多いようです。
返礼品の内容としては日常でよく使うものが用いられ、消耗品である石鹸や消えものであるお菓子などが無難でしょう。ただし生き物の殺生をイメージさせるもの(肉や魚など)は避けるのがマナーとなっています。

◇僧侶へのお布施

僧侶へのお布施についても事前に準備しておけば、当日に焦るようなことがありません。地域や菩提寺の考え方によっても変わりますが、法要のお布施の相場は3万円ぐらいからとなります。

また僧侶に法要の場まで出向いてもらう場合には御車代(5千円〜1万円程度)もお渡ししましょう。僧侶が法要後の食事に同席しない場合には御膳料を用意します。約5千円~1万円が相場となります。 お渡しするタイミングは寺院で行う場合には法要の前か後に、それ以外の場所であれば法要後がよいでしょう。

三回忌法要のマナー

三回忌法要に参列する方はマナーについても学んでおくと安心です。まず施主より案内状が届いたら速やかに返信を行うようにしましょう。返信用はがきに記載されているご自身の敬称は二重線で削除します。
当日の服装はご家族以外であれば、略式喪服を着用するのが一般的です。例えば男性であれば、ブラックスーツに白ワイシャツ、黒ネクタイ、女性であれば黒や濃紺のワンピースやアンサンブルを選ぶのがよいでしょう。三回忌法要こともありますが、正式喪服よりも施主や遺族よりも格下にあたる略式喪服を着用したほうがマナーとしても正しい判断となります。
準備する香典の相場は会食に参加される方で1万円から3万円程度になります。表書きは「御仏前」、「御香典」とし、薄墨ではなく通常の墨を使用するので間違えないよう注意してください。

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