時代とともに進化する新しい“ご供養”の形

公開日: 2023年08月28日

更新日: 2023年12月22日

  • 葬儀・供養

近年、供養の在り方が変わりつつあります。

亡くなった方の冥福を祈る気持ちはそのままに、お墓やお仏壇の前で手を合わせて追悼する従来の形式に限らず、様々な形で供養ができるようになりました。

ご自身やご家族の死後に関わる様々な課題

以前は、亡くなった方は先祖代々のお墓に入るというのが一般的でした。

お墓がない場合には新たに建てるのが当たり前で、その新しいお墓をまた子孫が引き継いでいくという形です。

しかし、少子高齢化が進み“おひとり様”という言葉が浸透するにつれて、お墓の維持や管理に対する不安など様々な課題が出てきています。

そもそも、ご遺骨は必ずお墓に納骨しなくてはならない、そうしないと故人が成仏しないなどということはありません。

最近では、「遺骨は海にまいてほしい」など、生前にご自身の希望を明確に遺される方も増えています。

これが正解、というものはなく、あくまで大切なのは悼む気持ちです。 故人のご希望にそう形を選んだり、ご遺族のご負担にならないような手段を選ぶことに後ろめたさを感じる必要は全くありません。

このようなお悩みを抱える方が増えています

  • 金銭的にお墓を建てることが難しい
  • 子どもがおらず、お墓の管理をしてくれる人がいない
  • 子どもや孫に負担をかけたくない
  • すでに葬儀が済んでおり、自宅にご遺骨を置いたままにしている
  • 地方にお墓があるため、お墓を継いで維持していくのが難しい
  • ひとり身のため、誰にも迷惑をかけたくない
  • 生前に自分自身で準備を進めたい

どのような選択肢があるのか?

近年注目されている新たな供養の形には、海洋散骨、里山散骨、樹木葬、宇宙葬などが挙げられます。いずれも、まずはご遺骨をパウダー状に粉骨するところから始まります。各業者によってサービス内容等は異なるため、事前の下調べが大切です。

その中で今回は、オーダーメイドのクルージングをはじめとする「海洋記念葬シーセレモニー」という散骨事業を展開している株式会社SPICE SERVE様をご紹介いたします。

具体的な海洋散骨の流れは?

シーセレモニーでの海洋散骨は、ご希望に応じて様々なプランから選択いただくところから始まります。実際に散骨を行う当日は、ご希望の乗船場所から出港し、30分程度で散骨場所に到着。パウダーのままですと風で舞ってしまうため、水溶性の袋に密閉した状態で遺骨を海に還していきます。

その後、色とりどりの花びらをまき、故人を忍びます。お好きなお花を持ち込むことも可能です。

さらに、献酒を行い黙祷を捧げ、お別れの鐘が響く中で海域を周回して帰港となります。

後日、散骨した海域の緯度経度が明記された散骨証明書がお手元に届きます。

シーセレモニーでの海洋散骨の流れ

  1. 散骨
  2. 献酒で散骨海域をお清め
  3. 献花
  4. 黙祷を捧げる
  5. 散骨海域で鐘を鳴らしてお見送り(献奏)
  6. 最後に汽笛を鳴らしてセレモニー終了

実際の海洋散骨の様子について、取材動画がございますので併せてご覧ください。

シーセレモニーでの海洋散骨Q&A

墓じまいをする人は増えていますか?

様々な理由により墓じまいをされる方は年々増えてきています。お墓を継承していく跡取りがいらっしゃらない場合や、子供や孫世代が遠方にいて維持管理の負担を軽減したい、といった理由で墓じまいを検討される方が多いようです。

粉骨に立ち会うことは可能ですか?

シーセレモニーのショールームにてお立会いいただけます。お打ち合わせから粉骨完了まで、2~3時間程度となります。

粉骨はどれくらいの日数がかかりますか?

通常の粉骨プランでしたら、ご遺骨の受け取り後7日間程度となります。乾燥や洗浄が必要な場合はその分の作業日数が伸びますことをご了承ください。

お持ち込み時にそのまま粉骨に立ち会われる場合には、その場でお渡しすることも可能です。その際はお打ち合わせから粉骨完了まで2~3時間程度となります。

遺骨は粉骨することで小さくなりますか?

はい、粉骨することでご遺骨の容量は4分の1程度まで小さくなります。最終的なお仕上げの方法によっても変わりますが、ご自宅でも無理なく保管いただけるサイズまで小さくすることが可能です。

遺骨を取りに来てもらうことは可能ですか?

有償になりますが、可能です。出張での引き取りサービスがございます。シーセレモニーの拠点である東京都港区からの距離によって出張お引き取りの費用は変わりますので、まずはご相談ください。

他の方の遺骨と混ざってしまうことはありませんか?

粉骨に使用する機材は1回ごとに分解して水洗いするため、ご遺骨が混ざってしまうことはありません。また、粉骨は1柱ごとに最後の梱包の工程まで一貫して行っています。安心してお任せください。

いつもそばにいられる“手元供養”とは?

お墓、お仏壇に代わる供養の手段として、手元供養があります。

パウダー状に粉骨されたご遺骨を小さな骨壺に入れておそばに置いていただいたり、ペンダントに入れていつも身につける、といったものです。

手元供養はお仏壇と異なり、自宅に大きく場所をとるようなことはありません。
5~10万円から購入可能で、ご遺族の負担が少ないのも特徴です。
親族の方々で分骨して、それぞれお手元に保管される方もいらっしゃいます。

手元供養で実現できること

  • 亡くなった方をいつまでもそばで感じていたい
  • 新たにお墓を購入するのは難しいが、手を合わせに行ける場所が欲しい
  • 複数の親族でそれぞれに供養したい

寺院や霊園での永代供養という手段

続いて、永代供養についてご説明します。

永代供養は、寺院や霊園が永久的にご遺骨を管理・供養する方法です。ご遺族がご遺骨の管理をするのが難しい場合や身寄りのない方に選ばれるケースが多く、一般的には他の方のご遺骨と一緒に埋葬されます。継続的な管理の心配をせずに供養できる点が特徴です。

今回は一例として、東京都港区白金にある高輪 正源寺での永代供養についてご紹介いたします。

正源寺では24時間いつでもお参りができる体制を整えており、住職が責任をもって管理してくれます。寄付や年間維持費も不要で、新たな供養の形として注目されています。

同じ「永代供養」でも、寺院や霊園によって供養の仕方は異なるため、しっかりと事前に確認したうえで検討するのがよいでしょう。

正源寺での永代供養の特徴

  • 継続的な費用なし
    御遺骨1体につきお布施10万円お納めいただくのみ
  • 24時間お参りOK
  • 生前のご予約が可能
    ご自身で予めお申込みいただくことにより、ご遺族にお手間をとらせることがなくなります
  • 檀家制度はなし
  • 国籍、宗派の制限なし
    外国籍の方にもご利用いただけます
  • 後継者がいなくてもOK
    決して無縁になることはありません。墓地がご自宅から遠くてお困りの方や、墓地が田舎にあってお参りが困難な方にもお選びいただいています

おひとり身の高齢者様でも安心して備えられるよう、昨今ではこのように様々な葬儀・供養の選択肢が広がりつつあります。

お気持ちやご状況に応じて、ご自身に合う手段を見つけていきましょう。

ご遺骨サポートとこしえについて詳しくはこちら

この記事に関連するタグ

くらし全般

身元保証

相続・遺言

介護・高齢者施設

葬儀・供養