葬儀・お通夜の服装

公開日: 2020年07月30日

更新日: 2022年05月18日

  • 葬儀・供養

故人を偲ぶ葬儀やお通夜の席では大人として正しいマナーが求められます。厳粛な場において、特に服装はいつも以上に気をつかわれる方が多いのではないでしょうか。
場違いな格好やタブーとされるものを身に着けないよう、基本的なルールについて学んでいきましょう。

喪服の格式とは

一概に喪服といっても葬儀における立場などにより選択すべき格式が異なるのはご存じでしょうか。
喪服には「正喪服」、「準喪服」、「略喪服」があります。一般的に告別式の場で参列者が身に着けているのは「準喪服」と呼ばれるものです。それぞれの喪服の種類について確認していきましょう。

◆正喪服

基本的に正喪服を着用するのは喪主及び三親等内の親族になります。それ以外の親族については準喪服を選びましょう。

  • 男性の場合…喪服には和装と洋装があります。和装の場合、紋付羽織袴で羽織として黒羽二重染め抜き五つ紋付きを着用します。洋装の場合にはモーニングコートです。ネクタイやベスト等の小物はすべて黒色に統一します。
  • 女性の場合…和装では実家の女紋もしくは婚家の家紋入りの黒無地染め抜き着物を着用します。洋装の時にはワンピース、アンサンブル、スーツ等のブラックフォーマルを選択するようにしましょう。

◆準喪服

お葬式や法事において参列者が身に着けるのが準喪服になります。しかし近年では喪主側であっても正喪服ではなく準喪服を身に付ける方が増えています。

  • 男性の場合…ブラックスーツ
  • 女性の場合…アンサンブル、スーツ、ワンピースなどのブラックフォーマル

◆略喪服

準喪服であるブラックフォーマルを除く黒やグレー、紺、茶などの地味な色味のスーツやワンピースを表します。
お通夜では「突然のことに取り合えず駆け付けた」という意味合いを表すため、略喪服を着ることがマナーとされていましたが、近年ではブラックフォーマルを着用するのが一般的になりました。

また、三回忌以降の法事などで「平服でお越しください」等の案内が喪主からあった場合は略喪服を着用します。

一般参列者の服装マナーの注意点

喪主や身内の方々ではなく一般の参列者が葬儀に参列する場合、服装の自由度が高くなるため、持ち物などがどの程度許容されるものか悩んでしまうかもしれません。
前提として一般の参列者は遺族よりも大袈裟な服装にならないよう心掛けるのがマナーです。その他にもお葬式の場では気を付けるべき服装の注意点がありますので確認していきましょう。

◆男性の服装マナー

一般的にはブラックフォーマルを選択するのが好ましいとされています。上着はシングル、ダブルどちらでも構いませんが、パンツの裾はシングルにします。布地は黒で光沢のないものを選びましょう。
ネクタイは黒無地、ワイシャツは白無地で色柄物やボタンダウンの飾りがあるものは避けてください。ベルトも同様に黒無地でシンプルなものを選びます。

◆女性の服装マナー

男性同様ブラックスーツやブラックフォーマルを選択します。正式礼装ではワンピースが基本ですが、略礼装ではパンツスーツを選ばれる方もいらっしゃいます。
女性の参列者の場合、特に気を付けていただきたいのがスカート丈です。スカート丈は長いほど格式の高い服装とされています。
膝が隠れる長さであるのが大前提でありますが、一般の参列者であれば長すぎないように注意してください。
葬儀の場で派手なメイクは好ましくありませんが、ノーメイクもNGです。チークやアイシャドウなどは色味の強いものを避け、ナチュラルメイクを心掛けます。
ロングヘアーの方は結い上げてきちんとした印象になるよう気を配りましょう。

◆小物・アクセサリーについて

バックや靴などは基本黒の無地を身につけ、光沢素材や金具の目立つものは控えましょう。
また毛皮や革製品は殺生をイメージさせるため葬儀の場ではよくないとされています。アクセサリーは結婚指輪のみとし、もし他を身に付けるのであれば真珠のネックレスのみとします。

◆学生の服装

学生の場合には、現在通っている学校の制服を着用するのが一般的です。制服自体が正装とされているため、たとえ黒以外の色味であっても大丈夫です。ただし、短すぎるスカートなど場にそぐわない服装にならないよう、基準に従って着用するようにしてください。

葬儀の場に必要な持ち物

服装以外にも葬儀の場で必要となる小物にも気をかけて準備しておきましょう。

◆袱紗

香典を包むのに必要なのが袱紗です。紫色の袱紗であれば慶事、弔事両方に使用することができます。
香典を渡す際には、袱紗を折り畳みその上に香典をのせ、両手で手渡すようにしましょう。

◆数珠

数珠には宗派ごとに定められた形式の本式数珠と宗派問わずに使う事のできる略式数珠とあります。
一般的には数珠の色や素材についても好きなもの選んでいただけますが、地域によっては房の色などにルールがある場合もありますので、確認しておくことをお勧めします。 上記の他ハンカチなども弔事用のものを選ぶようにしましょう。

葬儀の場では大人としての礼儀やマナーが求められます。そのため突然の訃報で慌てないためにも、普段から一式を整えておくことが大切です。
故人を偲ぶ場にふさわしい服装を心掛け、故人との最後のお別れを行いましょう。

葬儀やお通夜に参列したことで老後を意識された方

法事・法要に参列されて、相続や遺言などご自身の老後・死後について考えるようになった方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、最近ではお子様がいないご家庭や、ご家族・ご親族の方が遠方に住んでることから連絡が疎遠になり、関係性が希薄になっている方が増えています。
そのような場合は、身元保証をしてくれる会社や団体を頼りましょう。

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身元保証相談士協会は、希望の供養方法や遺言を執り行うなど、いわば「家族代行」をしてくれます。
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