おひとりさまの死後考えられるリスクとは?必要な準備も併せて解説!

おひとりさまの場合、自分の死後のことも一度はきちんと考えておきたいもの。
ここでは、おひとりさまならではの老後・死後のリスクとは何か、確認していきます。

その上で、死後のことも考えてどのような準備が必要か解説しましょう。
死後の手続きで他人に迷惑をかけず、自分も安心して老後を過ごせるよう、準備をしておきたいものですね。

おひとりさまとは?

一人暮らしの人を、「おひとりさま」と呼ぶことがあります。
「おひとりさま」という場合、単に一人で暮らしているというだけでなく、中高年以上の人を指すことが多いようです。

おひとりさまには、独身を貫いた人の他に、配偶者と離別・死別した後、子供と同居せずに暮らしている人も含まれます。
最近では、高齢化や核家族化に伴い、高齢者のおひとりさまが増加しているのです。

総務省の統計によると、高齢者(65歳以上)で一人暮らしをしている人は16.8%(平成27年)。
この割合は、年々増加し続けているとのことです。

おひとりさまの老後リスク

病気やケガ

おひとりさまが高齢になった時、問題となるのは病気やケガです。
看病してくれる人がおらず、一人で生活することが大変になるかもしれません。

心臓などに病気を抱えている人の場合、突然倒れてしまう危険があり、孤独死の心配があります。
老化によって足腰が思うように動かなくなり、家事や入浴・排泄などに援助が必要になることも考えておかなくてはなりません。

また、病気になって入院・手術が必要になることもあるでしょう。
この時、身元保証人を求められるのですが、おひとりさまの場合、適当な人が見つからないケースがあります。

その他、高齢になると認知症になる危険もありますね。
お金の管理や運転など、生活に必要な様々な作業がスムーズに行えなくなるおそれも。

このような時、おひとりさまは安心して頼れる人が身近にいないかもしれません。
自分自身が困るだけでなく、周囲の人に迷惑をかけてしまう可能性もあるのです。

死後の手続き

人が亡くなった後には、様々な手続きが必要です。
しかし、おひとりさまの場合、それをきちんと行ってくれる人がいないかもしれません。

例えば、死後は医師から死亡診断書を出してもらい、自治体の役場に提出して死亡届を出す必要があります。
また、葬儀や埋葬などの手続きも必要ですが、自分の思い通りの形で供養してもらえるのか、心配になることもあるでしょう。

加えて、住んでいた家を片付けて、遺品を整理したり電話などの契約を解除しなくてはいけません。
残された遺品や財産を誰が整理し処分するのか、という問題もあります。

大した財産はないという人もいるかもしれませんが、預金一つを解約するにも、戸籍の取り寄せなどかなりの手間がかかるものです。
他人に迷惑をかけず、自分の思い通りの形で死後の片づけをしてもらえるかどうかという問題は、きちんと考えておく必要があるでしょう。

おひとりさまが死後のために行うべきこと

エンディングノートを書く

シニア世代のおひとりさまに是非取り組んでほしいのが、エンディングノートを書くことです。
エンディングノートは、死後の手続きをスムーズに進めるために役立ちますが、自分のライフプランを考えるきっかけにもなり、老後の資金計画を立てることもできるようになります。

例えば、手持ちの預金や不動産、投資などをまとめて記入しておきましょう。
これによって、総額でいくら手持ちがあって、今後どのように使っていくべきか考えることができます。

スマホのパスワードや解約すべき契約などは、後片付けをする人にとって大切な情報です。
いざという時を想像して、必要な情報を整理しておきましょう。

また、親族や友人の連絡先を書いておけば、葬儀などの連絡も確実に行ってもらえます。
自分がどのような形で葬儀や埋葬をしてほしいのかということや、契約している葬儀社・墓地があれば連絡先も書いておきましょう。

なお、エンディングノートに記載しただけでは法的な拘束力がないので、注意が必要です。
相続のことなどで自分の遺志を確実に通したい時は、遺言書を用意しましょう。

身辺整理をする

自分の死後、周囲の人々に迷惑をかけないようにするためには、身辺整理が必要です。
エンディングノートも活用しながら、身の回りの整理をしていくとよいでしょう。

エンディングノートには預金など財産のリストを記入しますが、使っていない口座やクレジットカードがあれば、この機会に思い切って解約します。
銀行口座やクレジットカードの解約は、本人でないとかなり面倒な手続きとなるからです。

エンディングノートには死後連絡すべき人のリストも書きますが、これを参考にして、手紙や名刺・写真を整理し、残しておきたいもの以外は処分しましょう。
これも、亡くなった後に本人以外が処分するのは大変になりがちなので、自分の手で整理しておきたいものです。

身の回りの持ち物も、不要なものや価値のないものは捨てるようにしましょう。
特に残しておきたいものは、誰に引き継いでもらうかエンディングノートに書いておきます。

できれば家の中にあるものすべてを把握し、モノを減らしておくようにしましょう。
身辺整理をすることで、老後の生活をすっきりさせることもできます。

かかりつけ医を持つ

特に中高年になった人は、かかりつけ医を持っておくと安心でしょう。
おひとりさまの場合、孤独死が心配なので、日ごろからきちんと健康管理をしておくことが必要だからです。

例えば、高齢者の場合、脳の血管障害や心疾患で突然倒れてしまうことも起こりがち。
同じ医師に自分の身体を継続的に診てもらっていれば、そのような危険を減らすことができます。

定期的に診てもらって、血液検査などのデータを把握している医師なら、「普段と何か違う」という時にすぐに気づいてもらえるでしょう。
また、体調がおかしいと思ったときに、気軽に受診することができれば、突然倒れてしまうリスクを減らせます。

自分と相性の合う医師を見つけて、できるだけ同じ人に診てもらうようにした方がよいでしょう。
なお、高齢になると足腰が不自由になり、車の運転もできなくなる可能性があるので、かかりつけ医はできるだけ近所で探すことが望ましいといえます。

近所の開業医で、信頼できる医師を探しておきましょう。

身元保証人を決める

おひとりさまの場合、急な病気で入院したときなど、身元保証人がいなくて困る場合があります。
入院の際は、医療費の確実な支払いや、本人が亡くなった後の引き取りをしてもらうために身元保証人が必要とされるのです。

親戚がいる場合は、事前に身元保証人になってもらうようにお願いしておきましょう。
今は元気でも、「いざという時にはお願いね」と伝えておくことです。

遠い親戚などの場合、金銭的な負担を心配して、身元保証人になるのを躊躇する人がいるかもしれません。
入院した時の費用を準備して保管場所を伝えておく、葬儀については生前契約をし電話一本でできるようにしておくなどの工夫が必要です。

もし親戚がいない場合や、いても頼れない場合には、身元保証等をしてくれる団体もあるので調べておきましょう。
このような団体では、司法書士や弁護士が親戚に代わって保証人を務めてくれます。

入院の時の身元保証だけでなく、葬儀や納骨などの手配までお願いできるので、必要であれば相談しておきたいものです。

遺言書を書く

遺言書を書いておくことで、自分の希望を確実な形で遺すことができます。
特に、遺産のことについては遺言書を残しておかないと、思うような形で相続が行われない可能性があるので注意が必要です。

誰に、どれだけの遺産を渡したいのか、その理由も記載しておきましょう。
また、親族以外の人や慈善団体などに遺産を贈与するという希望を書くこともできます。

加えて、遺言書にはその内容を執行してくれる人を記載することもできるのです。
弁護士などを指定しておけば、スムーズに手続きを行ってもらえるでしょう。

おひとりさまの場合、身寄りが少ないため、見知らぬ親戚に死後手続きを頼むしかないという場合もあります。
このようなことを避けるためには、遺言書で執行者を指定しておくとよいのです。

なお、遺言書の書き方や開封の方法は法律で厳密に決まっており、そこから外れてしまうと効力を失うことがあります。
どのようにしたらよいかよく調べて、わからないことは弁護士などの専門家に相談する方が無難です。

おひとりさまは「死後の心配」を減らして安心できる老後を過ごそう

おひとりさまが亡くなった後、死後の処理をどのようにするのかは大きな問題です。
家の片づけや財産の分配、葬儀や供養の手続きなど、様々な処理を誰がどのように行うのかという点が心配となるでしょう。

死後のことを考えると、日ごろから健康面に気を遣うことに加えて、身の回りの整理や遺志の書き残しが必要です。
そうしておけば、他人に迷惑をかけない、すっきりとした旅立ちにつながるだけでなく、老後を安心して暮らせるようになるでしょう。

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