交流の場を広げよう!おひとりさま向けコミュニティ形成のすすめ

公開日: 2021年07月15日

更新日: 2022年04月09日

  • くらし全般

おひとりさまがコミュニティに所属することには、様々なメリットがあります。 コミュニティに入ると、どのような利点があるのか考えていきましょう。 また、おひとりさま向けに、多くのコミュニティが存在します。 一人暮らしの人が生き生きと過ごすために、どのような場があるのか紹介します。 ただし、コミュニティに所属する際には注意が必要な部分もあります。 どんな点に気を付けるべきかも解説していきます。

おひとりさまとは

「おひとりさま」とは、一人暮らしの人、なかでも中高年の世代の人を指します。 おひとりさまには生涯未婚の人もいますが、夫や妻と死別した人、離婚で一人になった人なども含まれているようです。 最近は高齢化が進み、夫婦の一方が亡くなると残された人は長い老後を一人で過ごすことになります。 核家族化が進み、子供と同居しない人も増えました。 そのため、シニア世代のおひとりさまは増えているのが現状です。 総務省の統計によると、65歳以上の人のうち、男性では13.3%、女性では21.1%が一人暮らしをしている(平成27年度)ことがわかります。

おひとりさまがコミュニティに所属するメリット

不安を解消できる

コミュニティに所属することは、おひとりさまの不安解消に役立ちます。 なぜなら、人の中に入っていくことで話し相手ができ、孤独感が軽減されるからです。 年を取るにつれて、身体や認知機能が衰えてくるのは当然のこと。 病気になるのではないか、介護が必要になるのではないか等、様々な心配が出てくるため、一人でいると不安が募ったり、気持ちが沈んでしまいがちです。 また、生活する上でのちょっとしたトラブルについて、誰かに聞いてもらいたくなることがあるでしょう。 そんな時、コミュニティの中にいれば、自然と話をする機会が得られます。 相談とまではいかなくても、身の回りのことやテレビの話題など少しでも話をすることは気晴らしになるはず。 コミュニティに参加することで、孤独感を癒すことができるでしょう。

情報を共有できる

コミュニティに所属することは、情報の共有にも役立ちます。 一人ではなかなか見つけられない情報も、コミュニティの中では自然と入手できることが多いのです。 例えば、シニア世代のいるコミュニティであれば、高齢者向けのサービスについて知っている人が多いもの。 特に、親を介護している人がいたら、最新の情報やその地域ならではの情報が入ってくるでしょう。 また、コミュニティによっては、老後の過ごし方や、死後の様々な問題についての話がでることもあります。 介護の問題や相続、お墓、死後の後片付けの問題などについて情報が入ってくることがあるのです。 一人ではなかなか考えにくい老後や死後の問題も、コミュニティの中では考えるきっかけが得られるかもしれません。

孤独死の防止

おひとりさまの問題の中でも、特に深刻なのは孤独死です。 コミュニティに所属することは、孤独死の防止にもつながる可能性があります。 東京23区内における65歳以上の一人暮らして、自宅で死亡しているところを見つかった人は3,882人(2018年東京都監察医務院調べ)。 その数は、年々増加しています。 一人でいるときに具合が悪くなり、そのまま亡くなってしまったら。 また、誰にも気づかれず何日もそのままになってしまったら、と思うと不安になるのは当然です。 その点、何らかのコミュニティに所属しており、誰かと関わりを持っている人なら「最近、身体の調子がよくないのでは」と気づいてもらえます。 人前に顔を出さないでいると「倒れているのでは」と見に来てもらえる可能性もあるのです。

おひとりさまが所属するコミュニティの例

職場

おひとりさまが頼りにできるコミュニティの一つが、職場です。 一緒に働く仲間や顧客と話ができるので、安定したコミュニケーションが取れるでしょう。 仕事以外の付き合いもできればより理想的ですが、そうでなくても顔を合わせて話ができる、決まった日に出かける場所がある、というのは大切なことです。 孤独感が癒され、社会と関わりを持つことで承認欲求が満たされるという点でも心の支えとなるでしょう。 長年勤めた会社をリタイアしたとしても、その後も何らかの形で働き続けることがおすすめです。 パートやアルバイト、シルバー人材センターの仕事などでもよいので、自分の体力に合わせて働きましょう。 働いていれば、お金を貯めることもでき、老後資金の不安を解消することにもつながるのではないでしょうか。

地域

自分の住んでいる地域の中で、何かサークルに参加するのもお勧めです。 地域のサークルに所属することで、自分の居場所ができて孤独感を解消できるでしょう。 例えば、運動の好きな人なら、スポーツサークルに所属し身体を動かすのもいいですね。 野球やテニスなど、スポーツで身体を鍛えた後も、一緒に食事に行くなどして仲間ができる可能性があります。 公民館やカルチャーセンターでは、合唱や手芸等のサークルが活動しているのも見かけますね。 特に、平日昼間に活動しているサークルを覗くと、多くのシニアが集まってにぎやかに過ごしています。 自分の得意だったことや、好きなジャンルのサークルを探して、気の合った仲間を探すのもよいでしょう。 河川の清掃や防災活動など、ボランティアを行うサークルを探すのも一つの方法です。

その他の集まり

ネット上には、おひとりさまに特化したコミュニティも存在します。 住む場所を問わず、同じような境遇の人とつながれるコミュニティです。 おひとりさまは、家族に縛られず自由な反面、家族持ちの人には悩みを理解してもらえないこともあります。 その点、おひとりさまだけのコミュニティであれば、同じような生活をしている人が集まっており、悩みも共有しやすいのです。

ネット上のおひとりさま向けコミュニティでは、食事会やイベント参加の呼びかけが行われたり、老後や死後の問題に関して情報提供が行われています。 女性のおひとりさまだけが参加できるコミュニティや、男女のおひとりさまが参加して出会いの場を提供しているコミュニティもみかけますよ。 近所ではなかなかコミュニティを見つけにくい、という人は、このようなネット上のおひとりさまコミュニティに参加するのもよいでしょう。

おひとりさまがコミュニティに所属する上での注意点

お金のことを考える

コミュニティに所属する際は、お金がどのくらいかかるか、という点もきちんと確認しましょう。 サークル等に参加するための入会金や月会費、必要な道具代などがあまりにも高価だと、老後の資金が圧迫されてしまう可能性もあります。 自分の貯蓄や年金を確認し、生活費を圧迫しないように考えて、そのコミュニティに入るかどうかを決めましょう。 自分の経済的な状況に合わない趣味やスポーツを始めると、長続きしなくなってしまいます。 お金のことも考えて、コミュニティを選ぶようにしましょう。

疲れない程度に

人と一緒に過ごすことは、孤独感を癒す一方で疲れることもあります。 決して無理することなく、楽に感じる範囲でコミュニティに関わるようにしましょう。 人生を楽しみ、不安を減らすためにコミュニティに所属するのですから、頑張りすぎたり、いやな思いを我慢したりする必要はありません。 自分の能力以上を求められたら断る、いやな人とは関わらない、ということを心がけましょう。 コミュニティに所属することで、かえって疲れてしまうようなことがないように、注意が必要です。

コミュニティに所属することはおひとりさまに安心感を与える

おひとりさまの生活には、家族に縛られない自由さがあります。 その自由を楽しみつつも、コミュニティに所属することは人生に安心感を与えてくれるでしょう。 年齢を重ねるにつれ、一人きりではできないこと、不安なことはどうしても出てくるもの。 思い切って人の中に入っていけば、お互いに支え合っていけるものです。 たくさんあるコミュニティの中で、無理のない自分に合った居場所をさがしましょう。

コミュニティに所属して交流を広げたおひとりさまへ

コミュニティに所属して、新たな人間関係を構築することで孤独感の解消に役立ち、いきいきとした暮らしを送ることができます。 そのコミュニティ内での情報共有を通じて、老後や死後の問題について考え始めた方もいるのではないでしょうか。 しかし、おひとりさまの中には身のまわりに頼れるご家族がいないという方も多いはずです。そうした方で、身近に身元保証を頼める人がいない場合、終末期の医療方針や、緊急時の対応に困る場面がたくさん出てきます。 そこでおすすめしたいのが、「身元保証相談士協会」という身元保証を行っている団体です。

身元保証相談士協会は、希望する葬儀や供養、遺言の執行など、「おひとりさまの心強いパートナー」として存在しています。 また、入院の手続きや生活必需品の購入代行、緊急時の駆けつけなど幅広いサポートも提供しています。 初回の相談は無料でできますので、おひとりさまの方はぜひ一度利用してみるのがよいでしょう。

全国85名の会員が
あなたの安心の身元保証をサポート

まずはお気軽にご相談ください。
地域の身元保証相談士
選びを手伝います

  • 身元保証相談士協会では、行政書士・司法書士・税理士・介護事業者・葬儀など関連する事業者で連携して対応しております。

くらし全般

身元保証

相続・遺言

介護・高齢者施設

葬儀・供養